2005-06-16 04:00 am by 須坂新聞
地球温暖化防止のため石油や石炭などの化石燃料の使用抑制や、地域循環型バイオ燃料の普及に取り組む市民ボランティア団体「須坂エコライフネットワーク」(山岸頌正代表=坂田町・17人)はこのほど、市内塩野東工業団地の樋口建設敷地内に作業所を設け、廃食用油をディーゼルエンジンの軽油代替燃料「BDF=Bio Diesel Fuel」に再生する活動を始めた。
環境対策をアピールする同ネットに歩調を合わせ、市でも7月から廃食用油の分別収集を開始。これらがすべて同ネットに持ち込まれ、精製活動は本格化する。BDFは二酸化炭素の排出量が軽油より10%程度少なく、廃ガス中の硫黄酸化物を抑えて黒煙の発生が少ないのが特長で、県内をはじめ全国の自治体などでも関心が高まっている。
同ネットはここ2カ月間で、賛助会員の飲食店や施設から回収した廃食用油から計1,400リットルを再生した。現在は市が施設の重機燃料として使用しており、いずれは業務委託のごみ収集車燃料まで拡大する予定だ。
作業所の装置では1日に100リットルを精製可能。1回約6時間を要し、植物油(廃食用油)にhaメタノールを加えて化学反応を起こし、数回の洗浄過程を経て精製される。収集した廃食用油の96〜97%がBDFに再生されるという。
同装置はレンタルで、毎月1,500リットルの精製でやっと必要経費分をクリアできる計算。今後精製量を増やし、12月には月間2,000リットルまで伸ばしたいとしている。
同ネットの山岸代表は「まずは今まで燃やしていた食用油が再生することによって無駄なく使えることや、地球温暖化防止、化石燃料の使用抑制につながることなどを、一人でも多くの人に理解してもらえれば」と話している。
また今後の活動を推進するため、事業所などの賛助会員、スタッフを募集している。問い合わせは山岸代表?090―1868―9324まで。
2005-06-16 04:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy