須坂市が新エネルギービジョン

2005-06-10 03:00 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は、太陽光、風力、水力、バイオマスエネルギー、燃料電池などの新エネルギーを利用するなどして環境保全や地球温暖化に取り組むための「新エネルギービジョン」を策定するため、10日開会した市議会定例会に策定事業費8,455,000円等を追加した補正予算案を提出した。
 策定事業は、NED(独立行政法人・新エネルギー産業技術開発機構)の補助金(7月上旬交付見込み)を活用、須坂市の自然、地形などの地域特性、教育・試験研究機関や民間のもつ技術力、知識を総合的に生かし、災害に強いまちづくり、環境にやさしいまちづくりを進めようとするもの。
 学識経験者、事業者、地場産業関係者、環境行政関係者などを委員とする策定委員会を立ち上げ、環境問題に取り組んでいるNPOなどの市民グループ、関心の高い個人、環境ビジネス事業者、産学官ネットワークなどをメンバーとする市民によるワーキンググループと連携してビジョンを策定する。
 また、策定後も委員から専門的見地での研究や提言をしてもらい、ワーキンググループメンバーにはプロジェクト推進の中心的役割を担ってもらうことを期待している。
 市は、環境基本条例の制定、ISO14000の認証取得、全庁舎を対象とした地球温暖化防止実行計画、公共施設の太陽光発電設置、公用車のクリーンエネルギー化、ごみの再資源化、民間住宅の太陽光発電助成などに取り組んで来た。
 民間では、産学官連携で信州大学の遠藤守信教授の指導で進めているハイブリッド電動アシスト自転車の実用化や市民グループによるバイオディーゼル燃料の実用化への動き、毎秒6メートル強平均の風がある峰の原高原に民間のIPPジャパンが発電事業で風力発電を建設する計画などがある。また、須坂市には天然ガスのパイプラインもあり、熱機器メーカーやリサイクル会社など新エネルギー開発研究に関心が高い企業があることも背景。
 須坂市の70%を森林で占め、果樹地帯でもあることから、間伐材やせん定枝を利用した木質バイオマスエネルギーの活用、標高差と豊富な水を利用した小水力発電の可能性もある。また、歴史的にも油や穀物、製糸等で水車動力が盛んに使われたこと、電力会社の発祥の地であったことから、町づくりのために水路の復活も考えられる。

2005-06-10 03:00 pm by 須坂新聞 - 1 コメント



末岡晴輝 @ 2010-11-16 11:00 am

laughingとてもいい

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