千曲川本堤防・低水護岸早期強化要望

2005-06-09 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 千曲川沿岸の10町で構成する須坂市千曲川堤防対策期成同盟会(会長・須坂市長)は、村山町公会堂で24日開いた17年度総会の席上、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所、県建設事務所・地方事務所など関係機関、地元選出の衆参国会議員、県会議員に「千曲川本堤防および低水護岸の早期強化促進」を要望した。
 総会に先立ち、整備改修を要望している百々川樋門の改築、本堤防の漏水災害復旧・防止、低水護岸など須坂市側要望箇所15カ所を現地調査した。昨年10月の台風による異常出水では、本堤防の一部で漏水が発生したり、低水護岸の土砂流失や浸食があった。また、北相之島町排水機場の機械の故障で浸水被害もあった。
 席上、田上澄雄千曲川河川事務所長が、同事務所事業等を説明した。その中で▽昨年の台風23号による大雨で、千曲川の立ガ花では観測史上4番目の異常出水だった▽同事務所管轄の千曲川・犀川は230キロあるが、完成堤防は約半分。そのうち34キロの無堤地があり、改修が遅れている。 改修のための予算は前年の1.04倍、公共事業予算の抑制の中で昨年並の予算を確保して改修に取り組んでいる▽百々川樋門の改修は、今年度に用地買収、来年度から本格的に工事が始まる▽今年7月1日施行の改正水防法で、市町村に浸水危険区域を想定したハザードマップが義務化された。年1回は避難場所等確認して水害に備えてほしいなどと説明した。
 同盟会は昨年、国土交通省、財務省、国会議員に千曲川改修整備促進を、千曲川工事事務所に千曲川河川改修と昨年の台風23号による被害等の復旧を要望。また、県知事に相之島機場ポンプ修繕保全事業補助金助成増額を要望した。
 今年度も引き続き、本堤防・低水護岸の早期強化改修促進、台風被害箇所の早期復旧を積極的に要望していく。

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