2022-07-23 07:00 am by 須坂新聞
2019年10月の台風19号災害で浸水被害を受けた須坂市北相之島町区で17日、防災訓練があった。水防壁の横引きゲートの取り扱いや救助用ゴムボートの組み立てなどを確認した。区役員や消防団員をはじめ区民約30人が参加した。
八木沢川の内水氾濫に対応するための横引きゲートは、区東側に2カ所設置されている。1カ所は平時から閉じているが、もう1カ所は増水時に手動で閉めているという。
訓練では区民有志でつくる初期水防隊(5人)の指導の下、ゲートを動かすためにハンドルを取り付けて回し、横や後ろからも押した。高さ1.46m、幅12m、重さ約2.6tのゲートを複数人で力を合わせて閉じた。
水防隊の駒津侑(すすむ)隊長は「難しい操作はないが、1人や2人では時間がかかってしまう。台風災害後は以前よりも閉めにくい。隊員も高齢化しているので、もっとスムーズに閉められたらいい」と話していた。
また、市豊洲防災コミュニティセンターでは、防災備蓄倉庫に設置している救助用ボート(6人乗り)を組み立てた。バッグに入れてあるボートを取り出し、手持ち送風機などを使って空気を入れる際などの注意点を確かめた。
県の地震体験車を活用した訓練もあり、関東大震災などの大地震の揺れを体験した。
寺島重夫区長は「区の役員は毎年変わるので非常にいい体験ができた。今日は教わった段階。機会を捉えて何回か訓練ができればいい。タイムライン作りも進めている。警報発令以降の対策を検討していきたい」と気を引きしめていた。
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