【常盤中】校歌額全校生が彫る〜コロナの年だから「達成感」大事に

2020-10-10 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 常盤中(片桐茂和校長、371人)の全校生徒が分担して作った木彫校歌額が完成し、先ごろ開いた第51回常盤祭で披露された。
 校歌は『常盤中学校三十周年記念沿革誌』によれば、昭和26年度に制定された。当時の山岸吉治校長が発案。北島茂教諭が中心となって原文を作り、原文を基に作詞は長野市出身の歌人四賀光子さんに依頼した。作曲は兵庫県出身の歌手で東京学芸大学教授を務めた木下保さんに依頼した。同年秋ごろから歌われるようになり、69年が経過する。
 校歌は「たたなわる山並遠く かすめるところ 墨坂の里鎌田のふもと」で始まり、5番まである。
 文字数は291。1文字6cm四方。板の厚さ1.5cm。タイトルは1文字分に4枚を使った。上下の装飾を合わせて生徒1人に6cm四方1枚を割り当て、各自が彫りと墨入れを分担した。各パーツを枠にはめ込み、常盤祭の1週間前に完成した。
 お披露目は9月25日の常盤祭開祭式で原田仁(じん)校友会会長(3年)がした。「コロナ禍の中で常盤祭ができることに感謝したい。今年だからこそできる、今年しかできない常盤祭を協力してつくり上げよう」とあいさつした。10月5日の取材には「コロナの年にみんなで作った。未来に残していきたいとの願いが実現した」。
 全校制作「未来につなぐ木彫校歌額」は、縦1.3m、横2.1m。校友会全校制作係10人が中心になって進めた。
 小林昊叶(そよか)係長(3年)は「全校制作は特にコロナの影響で達成感のあるものを作りたかった。未来に残せるものにしようと考え、難しかったが立派なものができてよかった」。
 片桐校長は「どの一つも必要な額を1文字ずつみんなで彫った。一人でできることはわずかでも力を合わせてつくり上げた。心を込めてできた」と話す。
 同校のこれまでの木彫額は、旧校舎時代に清掃で磨きあげた床板を使った「大地讃頌」(第23回常盤祭学年展示作品、3年生制作、平成4年度)と「校友会歌」(第25回常盤祭全校作品、同6年度)がある。

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