2020-01-18 07:00 am by 須坂新聞
須坂商工会議所は10日、スザカ迎賓館で新年賀詞交歓会を開いた。市内外の経営者や行政関係者ら約200人が出席し、新年のあいさつを交わすと共に、地域活性化に向けて連携を深め、さらなる発展を誓った。
冒頭のあいさつで、神林章会頭は「昨年の台風19号で被災された方にお見舞い申し上げる。須坂市や関係団体と連携して一日も早い復興を進めたい。県内の景気はおおむね横ばいと予想されるが、中東や米中対立など不安定な国際情勢、東京五輪後の心配、AIの発展など不透明な状況があり、注視する必要がある」。
さらに須坂市においては「井上地区の開発計画は期待が高まっているが、今後も開発事業者と情報交換を密にして共生の方法を検討していく。『伝統は革新の連続』という言葉があるが、会員の皆さんはさまざまな逆境の中で創意と工夫で乗り越えてこられた。皆さんの協力と支援をいただき、新たな伝統の一歩を踏み出し、素晴らしい1年にしたい」と決意を示した。
来賓で、名誉市民の遠藤守信信大特別特任教授は「持続可能な社会のために女性活用が大切。女性の積極的な登用が大きな経済効果を生んだというデータがある。須坂の生糸産業も女性の活躍あってこそであり、女性が歴史を開いてきた」。
続けて「弱い紐帯関係が大きな経済効果につながるとの調査結果がある。親族、友人などの強い紐帯関係は同じような価値観を持つため発展につながらない面がある。ちょっとしたつながりを多く持ち、生かすことが大切だ。?心が変われば人格、習慣、運命が変わる?。本日の会が新たなネットワークをつくり、活力ある須坂の発展につながることを願っている」と期待。
出席者からは「新技術開発、新製品創出を顧客と連携して推進したい」「混乱する国際情勢に負けない企業の基礎体力を付け、課題への対応能力を高めたい」「 勤務時間の柔軟化、多様化を図りたい」「生産性の向上に努め、社員が働きやすい環境を整備したい」などの声が聞かれた。
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