2018-02-10 07:00 am by 須坂新聞
大学生らが須坂市をフィールドに研究や授業などを行う「蔵の町並みキャンパス」の本年度の成果発表会が3日、須坂駅前のシルキーホールで開かれた。県内外の5校の学生が中心市街地の再生やにぎわい創出、蔵の町並みに配慮した住宅設計を提案するなどした。
信州大学工学部建築学科(長野市)は、本上町の歴史的建物ふれあい館しらふじ北側一帯の再生を提案した。
東礼華さん(3年)は、地区各所に景観に配慮した電話ボックスサイズの「招き箱」を設置することを発案。招き箱の中には本や美術作品、ベンチ、観光パンフレットなど、それぞれ異なるものを置く。そうすることで路地に人々を誘導し、町歩きを楽しんだり、交流が生まれるとした。
「招き箱で小さなカフェを開く人が出てきたり、水槽を置くなど用途が広がる。須坂を知ってもらう、再発見するきっかけになれば」と話した。
牧田桃香さん(同)は、旧上高井郡役所前から国道406号に延びる道を歩行者優先道路にし、そこを中心に周辺の空き家や空き地に、学習塾やギャラリー、カフェ、レストラン、子どもの遊び場などを設けて、にぎわいを生み出すとした。「そこに暮らす人たちが、この町に誇りを持てる、そんな空間になれば」と話した。
ほかに、清泉女学院大学現代コミュニケーションコース(長野市)は、市が発行しているオープンガーデンの案内冊子を活用した観光促進のため、冊子に添えるまち歩き案内のページを作成した。テーマ別に蔵の町並みなどの3コースを示し、見どころやお薦めの飲食店なども紹介している。
蔵の町並みキャンパス事業は市や、大学などの教育機関、市内企業、団体などでつくる推進協議会が実施している。
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