2024-09-28 07:00 am by 須坂新聞
6次産業化、地域振興などをテーマにした学習の一環で須坂創成高校の生徒が栽培、商品開発に携わった「小布施丸なすバーガー」が完成し、23日、信州ビュッフェレストランみーるマ〜マ(長野市穂保)で試食会が行われた。生徒や小布施丸なす保存会など関係者約10人が参加。ナスの風味を生かした斬新なバーガーを味わった。10月の創成フェアでも提供する予定。レストランでの販売も検討するという。
丸なすの輪切りをフライと炒め焼きにして異なる食感を組み合わせ、スライスしたトマト、シソ、特製のソースなどを加えて、トマト味のパンで挟んだ。商業科3年の宮澤叶羽(とわ)さん、山岸汰斗(たいと)さん、農業科2年の黒岩佳叶(かいと)さんは、「歯ごたえがあって、素材同士のバランスも良い」「肉感が感じられて、ボリューム満点」とメニュー化の実現を喜んだ。
今年5月、同校は小布施丸なす保存会から苗50本の提供を受けた。農業科園芸農学科野菜・花きコース2年生がほ場で栽培し、8月のピーク時から約200kgを収穫。小布施町の農産物直売所に出荷した他、校内外でも販売した。
商業科マーケティングコースは、商品開発、流通を学び、地域とコラボレーションしながら、信州の伝統野菜の継承を目指している。そうした中で宮澤さんと山岸さんは、広い世代が関心を持ちそうな、がっつり系バーガーの商品化を考案。協力したみーるマ〜マが試行錯誤し作った。
小布施丸なす保存会副会長の小林修さん(小布施町北岡)は、15年以上前の研究会立ち上げ当時から栽培に関わる。栽培の難しさもあり、組織は保存会となり継承を最優先しているとし、「小布施丸なすの活用、魅力を広める取り組みを高校生がやってくれること自体、とても意義のあること。これを機に多くの方に知ってもらえれば」と話していた。
みーるマ〜マの松本雅弘店長は「調理後のナスの冷凍対応ができるので、アレンジも可能。11月に開く感謝イベントでも提供したい」と話していた。
また25日には、商業科同コースの別の生徒たちが取り組んだ小布施丸なすを使ったピザやカレーパンの試食会を、ベーカリー&カフェダイニングぱんのわプラス徳間店(長野市)で開いた。今後、中野市の伝統野菜「ぼたんこしょう」を辛味成分として組み合わせることも考えているという。
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