【全国「みどりの愛護」のつどい】花と緑の功労で「相之島町区」が大臣表彰

2023-06-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 第34回全国「みどりの愛護」のつどい(国土交通省など主催)が6月3日、福岡県で開かれ、花と緑の功労者として、須坂市相之島町区が国土交通大臣表彰を受けた。須坂市から10年連続、通算22団体目となり、受賞数は全国でもトップクラス。須坂市が官民一体で取り組む花と緑のまちづくりが全国的に高く評価されている。
 相之島町区は「道路を利用する人たちの目を楽しませ、町の緑化推進と美化に努める」ことを目的に、平成20(2008)年から、県道村山小布施停車場線沿いで花壇(330平方メートル)の整備を始めた。
 当初は町の役員が中心だったが、近年は町民全員参加型の活動として、周辺の清掃なども含めた地域全体の美化に努めている。
 今年の活動は6月4日にスタート。早朝6時から、子どもからお年寄りまで約50人が参加して、マリーゴールド、サルビア、カンナの苗を植え、美化と共に世代間の融和も図られた。
 9日には市役所で受賞報告会があり、同町の涌井正幸区長と中島秀樹副区長が出席。福岡県北九州市でのつどいに参加した涌井区長が、つどいの様子や前日のレセプション会場で秋篠宮殿下から声を掛けられて感激したことなどを報告した。
 大会冊子では花壇の概要と共に「令和元年東日本台風では相之島地区全体が甚大な被害を受けたが、ボランティア活動による町が一体となった花づくりは緑化推進や環境美化の普及啓発につながると共に世代を超えた地域コミュニティーの活性化に寄与している。町の玄関口にある花壇は道路利用者に安らぎと潤いを与え、地域の復興にも役立っている」と紹介されている。
 報告式では三木正夫市長が「大臣表彰は須坂市にとっても大変ありがたく、うれしい表彰。相之島町の花壇は県道を利用する多くの人たちの憩いの場になっている。また、子どもたちが参加しているのも大変素晴らしいこと。これからもがんばってください」と感謝と激励の言葉。
 これに対して、涌井さんと中島さんが「大臣表彰は大変光栄なこと。長年にわたって多くの方々が努力されてきたたまものであり、皆さんに感謝申し上げます。相之島町の花壇整備は全世代の町民が参加しているのがいいことだと思うし、特に小中学生にはいい思い出になってほしいと願っています。受賞を励みに、これからも皆で力を合わせて地域の美化に努めていきたい」などとあいさつした。
 また、須坂市から多くの団体が大臣表彰を受けていることに関して、三木市長は「市内全域で市民の皆さんが熱心に活動していだいていることに感謝したい。その中で子どもたちが参加することはとても大事だと改めて感じている。これからも花と緑の地域づくりを支援していきたい」と話している。
 なお、今回は全国で88団体、県内では同会が唯一受賞した。

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