【オリオン機械】技能五輪全国大会で佐藤さん銅賞〜敢闘賞に3人

2022-01-08 09:53 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 第59回技能五輪全国大会は昨年12月17〜20日、東京都で開かれ、冷凍空調技術職種に出場したオリオン機械の佐藤恵太さん(21、須坂市米子町)が銅メダルに輝いた。同社の竹前綾人(あやと)さん(20、須坂市米子町)、宮坂めぐみさん(20、長野市)、中村明香里(あかり)さん(21、須坂市沼目町)は敢闘賞に入った。オリオングループは21日、オリオン機械本社工場(幸高町)で報告会を開いた。
 佐藤さんは入社3年目で2年連続出場。前回銀メダル。
 「金賞を目指すプレッシャーを感じたが、本番では自分らしく楽しんで競技ができた。結果の銅賞は悔しいが、自分らしく楽しんでできた。今後の仕事に生かせる」とした。取材には「前回より0.5mmの精度で調整でき自信があった分、結果を受け止めきれずにいる」「金銀の他社と比べても出来栄えはよかった。細かい寸法や配管の傾きなどが突き詰められていなかったのか」と振り返った。
 竹前さんは入社2年目で初出場。「緊張したが、いつも通り自分らしい作品が作れた。入賞もできた」
 宮坂さんは入社2年目で初出場。「指導員や上司に快適な練習環境をつくっていただき敢闘賞が受賞できた。経験を今後の業務に生かしたい」
 中村さんは入社3年目で初出場。前回出場できるはずだったがコロナ禍の人数制限でできなかった。「再挑戦に迷い、決意し、多くの人に支えられ、大会までやり切ることができた」
 太田哲郎社長は「1年間練習に取り組んだ選手から練習通りにできたとの言葉がほしかったが、金が取れなかった悔しさは選手が一番で次は選手を送った指導員。金を取るための今後の指導体制に向け方針を固めたい」。
 関尚俊(ひさとし)常務取締役は「作品の仕上がりはよかった。それ以上に他社がよかったのか。今後に向けては現在分析中。会社の仕事に生かすことも大事にしたい」。
 オリオン機械の原正俊統括指導員は「6月から6.5カ月間、モチベーションを高めながら訓練してきた。減点方式のため、いかに減点を少なくするか、今大会を分析し、減点を減らす訓練をして来年へ準備したい」。
 オリオン精工からは選手1人が出場した。安藤一雄総括責任者は「作品を見る限り遜色はなかった。全体のレベルが上がったのか。減点がどこか分からないが今大会の分析を進め、来年以降に反映させたい。今年はオリオン機械との合同訓練があり、選手がレベルを知るにはよかった」と取材に語った。
 技能五輪は23歳以下の青年技能者が技能レベルを競う。冷凍空調技術職種ができて18回目だが、オリオングループは2009年に「ものづくり塾」を設立し今回の出場は13回目。出場者は延べ78人、実質53人。

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