中村仁さん(須坂市仁礼町)が最高賞〜ナガノパープル初出品

2020-09-26 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 第53回うまいくだものコンクールはこのほど、県農業試験場(須坂市南小河原町)で開かれ、ブドウのナガノパープルを審査した。その結果、中村仁(ひとし)さん(56、須坂市仁礼町)が初出品で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。須高関係者が上位8賞中5人を占め、県有数のブドウ産地ならではの活躍を示した。コンクールは県、うまいくだもの推進部会が主催。71点が出品され、糖度、着色、房形、粒の大きさなどを基準に審査した。消費者ニーズの多様化で、種なしで大粒、皮ごと食べられる品種を好む傾向があり、ナガノパープル、シャインマスカットなどが人気を集めている。
 農林水産大臣賞を受賞した中村さんは「今年は7月の長雨、8、9月の高温干ばつで生育が心配されたが、順調に仕上がった。最高賞はただ驚くばかり。私だけの力ではなく、先祖から守り継いだ畑地、地域の方々、家族やお手伝いさんなど多くの方の支えがあってこそ」と喜んだ。
 果樹農家の中村さんは13年前からナガノパープル栽培を始めた。仁礼地区には江戸時代の浅間山噴火により大量の火山灰が降り注ぎ、ブドウに適した土地になったとの言い伝えがある。
 また、中村家には独自の土作りがある。中村さんの両親は剪定したブドウの枝を燃やした消し炭、もみ殻をブドウの木の周辺にまいて土づくりを丹念に行ってきた。中村さんと妻美紀さん(54)もその方法を受け継いできた。2人は「一番は仁礼という土地と土作り、周りの方のアドバイス。そのおかげで、お客さんから『ここのブドウは他のとは味が違う。深みがある』とほめていただける」と口をそろえる。
 中村さんは消費者に喜んでもらうブドウ作りをモットーに、コンクール出品には関心はなかった。一方、美紀さんは昨年9月、「ぜひ出品するように」と顧客から何度も勧められ、中村さんに内緒で東京青果市場で開いたトップセールス品評会に出品して入賞した。それを知った中村さんは「どうせ出品するのなら、選考基準に合わせて最高の品を出そう」と、夫妻で?うまくだ?に挑戦した。
 受賞を知った知人や顧客は「本当にうれしい」と手紙やメール、手作りケーキなどを送って祝ってくれた。中村さん夫妻は「涙を流して喜んでくれた人がいて感激した。今回は応援してくれた人たち、私たちを育んでくれた須坂への恩返しが少しできたと思う。これからも地域の発展のために頑張りたい」と決意していた。
 中村さんは2008年にPR曲「ナガノパープル」を作詞作曲、自ら演奏して歌い続け、知名度アップに貢献している。
 ブドウの購入は須坂青年会議所発行の「ザカス札」、須坂商工会議所発行のプレミアム商品券も利用できる。問い合わせは中村さん☎090-9157-0490まで。

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