約70年ぶりに「里帰り」したのは?

2020-09-19 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 信濃教育会(武田育夫会長、長野市)は、国宝・薬師寺東塔(奈良市)に使用され、県内の学校名が刻まれた屋根瓦57枚を寄進校に引き渡している。70年ほど前に同寺に寄付された瓦で、2009年に始まった解体修理に伴い発見された。須高地区では11日、須坂市の井上小、日滝小、須坂創成高(旧須坂商工高)の3校に再利用されずに役割を終えた瓦が“里帰り”した。寄進校に瓦が戻るのは、17年に続いて2回目。
 同会などによると、瓦は1952年に寄付された。50年、当時の奈良県国宝保存連盟などから法隆寺や薬師寺、唐招提寺など15古社寺の保存修復にかかる費用の募金依頼があり、仲介した同会が県内の小中高校に協力を呼び掛けた。各校では自主的に募金活動が行われ、同連盟に直接寄付されたという。
 県内の学校名が明記された瓦は計345枚が見つかっている。2017年には再利用されない126枚の里帰りが実現。「縁(えにし)の瓦」と名付けて、同会が寄進校に引き渡した。
 今回の57枚は、当初は再利用される予定だったが、屋根の反りに合わないなどの理由で使われなくなり、今年7月に戻されていた。同会では今月9日から25日までの予定で、対象55校への引き渡しを進めている。
 須高3校のうち、日滝小には前回に続き2枚目の瓦が里帰り。前回の瓦は割れが酷かったが、今回は校名が全てはっきり分かる状態で戻ってきた。
 同会総務部長の勝山幸則さんは「(学校名が)ヘラ書きされた瓦は長野県しかない。(瓦の経緯を)児童たちに伝えてほしい」と託した。
 上野恵佐夫校長は、先人の思いが込められた瓦が時代を超えて戻ってきたことで、「子どもたちは歴史の深さや面白さが分かるのではないか。手触りなども確かめてもらいたい」と話した。
 同会によると確認されている須高関係(若穂含む)の寄進瓦は14枚。前回は日滝小、小布施中(旧都住中)、須坂高(旧須坂西高)、須坂東高、須坂創成高(旧須坂農業高=一部の文字が判明せず校名は本紙推定=2枚)の6枚が里帰り。
 再利用されているとみられる瓦は井上小、高山小(旧山田小)、常盤中、小布施中(旧都住中)、若穂中(旧川田中)の5枚。

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