【新型コロナウイルス肺炎感染拡大】須高の観光、経済に影響〜中国との教育交流中止

2020-02-08 09:21 am by 須坂新聞

お知らせ icon 中国湖北省武漢市で発生した新型肺炎(新型コロナウイルスによる肺炎)の感染が拡大、その脅威は世界中に及び、日本国内でも感染患者が増加の一途をたどっている。須高地区でも観光、経済、市民生活などに大きな影響を与えている。各方面を取材した。
 須坂市観光協会によれば、2月2日から10日にかけて、中国の小中高生らを市内に受け入れて交流する事業が全て中止となった。同事業は県が推進する訪日教育旅行の一環として、武漢市や大連市などから4校の約170人が須坂小、日滝小、豊洲小、墨坂中、須坂東高などを訪れる予定だった。宿泊は峰の原高原のペンション、須坂温泉古城荘などに延べ約300泊分を確保していた。また、市内の民家約20軒での民泊も予定していた。
 須坂市観光協会の青木正敏事務局長は「和文化体験を中心とした教育旅行の中止は子どもたちにとって国際交流の機会を奪い、学校側からも残念だという声を聞いた。また地元への宿泊や買い物などの経済効果もなくなり、須坂市の観光、経済にとって大きな痛手」と話した。
 峰の原高原観光協会の古川茂紀会長は「今回は延べ200人ほどの宿泊が直前でキャンセルとなった。昨年リニューアルしたばかりのスキー場が昨年秋の台風で営業できない状態になっており、ダブルパンチを受けた感じだ。この冬はペンションから出て須坂市や菅平高原などで働く人も多い」と残念がる。
 旅行会社のアルピコ長野トラベル法人営業部の山崎永一さん(須坂市北旭ケ丘町)は「当社では政府の方針を受けて、中国行きの旅行を中止したが、それ以上にショックなのは一番人気の台湾旅行が大幅に減ったこと。ハワイなど人気観光地への切り替えを提案しているが、旅行自体を取り止める方が多い。2、3月は海外旅行のピーク期だったが、昨年は国内旅行ピーク期の秋に台風被害に見舞われた。まさにダブルパンチ」と話す。
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 小布施文化観光協会は、観光客向けに新型肺炎に注意を促す日英中3カ国語の県通達を小布施駅の総合案内所に掲示。会員にも通知した。同事務局は3日現在、「今のところ新型肺炎によって町内の観光客が減った様子は見受けられない。もともと冬は観光客が少なく、今シーズンは雪が少ない影響の方が大きいと思う」と話した。
 小布施総合案内所で案内対応した1月の訪日外国人数は台湾54人、オーストラリア51人、中国35人、シンガポールとインドネシア12人、香港11人、ニュージーランド9人、カナダ8人、韓国7人、スウェーデン6人、ドイツ3人。旧正月「春節」で連休だった中華圏やオーストラリアのスキー客が多い。
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 高山村も新型肺炎の感染防止へ警戒を強めている。村産業振興課によると、村の観光施設では、手洗い励行のため、アルコール消毒液を見える場所に設置したり、スタッフのマスク着用などで対策している。
 観光への影響については、村内を訪れる観光客に占める外国人の割合はわずかとしつつ、昨年の台風災害での打撃や、暖冬によりスキーを目的とした宿泊客も減少しているとし、「ただでさえ逆風の中で、(肺炎の拡大で)今後の影響が危惧される」としている。

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