須高の“スカーレット”陶芸に魅せられる女性たち 〜創作への思い語る

2020-01-18 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 女性陶芸家を主人公としたNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」は現在放送中だが、須高地区にも陶芸を学ぶ“スカーレット”がいる。須坂市中島町の陶芸家荻原恒夫さんの教室には現在女性22人が学び、そのうちの5人が昨年11月に初の作品展「蔵の5人展」を塩屋醸造醤油蔵(須坂市新町)で開き、陶芸の魅力を発信した。彼女たちは「須高のスカーレット、後に続いて」と呼び掛けている。
 5人は10年ほど前から、荻原さんの教室に通い、昨年は高山村の赤和窯(薪窯)のほか電気窯や灯油窯でも焼いた約600点を展示。会場は花瓶や皿、茶碗など個性豊かな作品が並び、展示した9日間、多くの鑑賞者でにぎわった。5人に初出品の感想を聞いた。
 上原かつ子さん(須坂市新町)は「家業や子育てなどから解放されて好きな陶芸ができるようになった。華道をやっているので、自分で作った花瓶に花を生けることにも喜びを感じる。作品展には多くの友人に来ていただき、とてもうれしい」。
 竹前朱美さん(同米子町)は「陶芸に興味を持って始めた。粉引が好き。陶芸は土の選び方、釉薬の濃さなどで微妙に変化する。窯から取り出す時はドキドキし、イメージを超えた作品ができた時はワクワクする」。
 井ノ浦弘美さん(高山村赤和)は「我が家の食卓に自分で作った器に料理を盛りつけたいと思ったのが始めたきっかけ。これからも長く続けていきたい」。
 藤澤純江さん(同二ツ石)は「基礎から学び、いろいろな作品が作れるようになってうれしい。荻原先生の作品は力強くて優しい、少しでも近づけるようになりたいと思う」。
 山?やよいさん(同なかひら)は「穴窯で焼く『焼き締め』は窯から出す瞬間がとても楽しみ。陶芸を通じて友達にも恵まれて、とてもうれしい」。
 荻原さんは「数年前から、教室生の個性が出てきたので、数人でグループ展をやればいいと思い、提案してきた。今回は各自の持ち味を生かした作品展になった。例えば同じ食器でも形も表現方法もそれぞれ違っており、見ていて楽しい。皆さんが公募展に出品したり、こうした展示会ができるようになり、これからが楽しみです」と話している。
 スカーレットは緋色(ひいろ)を意味し、語源はペルシャ語で「茜染めの高級織物」。土(粘土)が薪の炎に包まれて緋色に変色、緋は陶芸の世界では理想の色の1つとされ、作家は「きれいな緋色が出た」と喜ぶという。炎の色に似ていることから、ドラマの主人公・川原喜美子の情熱的な生き方とも共通していると言われる。

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