【須坂JCが公開討論会】地道な活動が地域をつくる〜意見交換から須坂の課題に迫る

2019-07-06 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂青年会議所(山崎永一理事長)は6月30日、「令和を歩む須高のまちづくり そして未来へ」をテーマに市民公開討論会「すざかいぎ」を須坂商工会館で開いた。須坂を創る4人のキーマンが地域課題に対する思いを語った。コーディネーターは宮沢智史さん(司法書士)。討論の中で来年の市長選について問われた三木市長は「現在白紙。今の職務を一生懸命取り組んでいく」と述べた。来場者は約60人。
 須坂の観光産業について、観光ガイドをする小林義則須坂景観づくりの会会長は「皆さんが感じる以上に外国人が来ている。蔵の町並みは説明を聞いて分かると言われ、ガイドの必要性を感じている」「須坂の一番の魅力は自然。米子大瀑布や峰の原の星空は来客が望める」。
 山崎理事長は「団体バスが止まれて買い物・食事・ガイドが一カ所でできる拠点があればいい」。
 新井達也須坂経営革新塾会長は「米子の滝も?点?と感じる。例えば鮎川から米子をつなぎ、バスで峰の原へ上り、グランピングができるなどストーリーづくりが重要だ。宿泊まで考えることが大事だ」「外国人から発信してもらうには、インフラを整える必要はあるが、自然エネルギーを生かし自給自足できるまちをアピールすることも大事だ」。
 三木市長は「(大規模な)宿泊や買い物はインター周辺に施設ができれば解決すると思う。中心市街地は採算が難しい。自然景観の素晴らしい地域と私も含めて認識しないといけない」とした。
 空き家対策の討論の中で、古民家を活用して飲食店を営む出席者は、新築よりコストが安いとの声も上がるが「実際は一軒家を建てるくらいかかる場合がある。特に屋根の修理に費用がかかり、活用する建物の見極めが大事だ」と指摘した。
 東京から移住してスキー場を経営する出席者は「社員も須坂に住んでいる。外国人が住みたいまちが須坂で可能性があるが、魅力が分からないのが須坂の人。自信を持って」と指摘した。
 市議選無投票について、小林会長は「日本に学習性無力感がまん延していると聞く。自分一人がしても何も変わらないと学習してしまっている。投票は地域を変えていく可能性があると思っているので欠かさない」。新井会長は「政治への関心を高めるきょうのような討論会を増やすことが大事」。山崎理事長は「一人一人が地域の未来を考える当事者。参画意識を向上させなければいけない」。
 出席者からは「市議はもっと市民にアピールしてほしい。困っている人のためにも」と要望が寄せられた。
 最後に、三木市長は「一番の資源は地道に活動する?人?。市を何とかしたいとの思いで参加する本日の出席者に感謝している」。
 小林会長は「いろんな話ができてよかった」。新井会長は「このまちに生まれてよかったと思える夢づくりに協力したい」。
 山崎理事長は「一番の宝は頑張る人。活動前は無関心だったが、幸せな生活を送るためにはまちや周りが豊かにならなければいけないと感じるようになった。関心を持つことが大事。意識改革団体として地域に関心を持ってもらえる活動を展開したい」と述べた。

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