河東線記念公園が完成〜歴史伝え、地域の憩いの場に

2018-10-20 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂駅南西側の長野電鉄旧屋代線(河東線)と旧米子線の跡地、サンジュニア敷地を活用した「河東線記念公園」が完成し、13日、式典とイベントが開かれた。親子連れなどが訪れて、電動レールカーや音楽演奏などを楽しんだ。同公園は約3,500平方メートルの敷地に遊歩道や線路、芝生の緑地帯、ベンチ、花壇などが設けられている。今後、マルシェ(販売会)やイルミネーションなどのイベントも行う予定。
 同公園近隣の事業所や自治会、市などで組織する運営協議会が、河東線の歴史を伝えると共に、地域の憩いの場にしようと4年前から整備してきた。旧須坂園芸高、須坂創成高の生徒が公園のデザインに協力した。
 2015年に供用開始し、先ごろ、関係者や地域住民、創成高生らが芝生やシバザクラの苗、桜などの樹木を植えたり、枕木を使った歩道、花壇を設けるなどして完成した。
 電動レールカーは電気自動車を利用して、約150mの線路を往復する仕組みになっており、訪れた人たちは乗車して楽しんでいた。3歳の息子と訪れた、市内の事業所に勤務する望月徹郎さん(35、長野市)は「昔のまま残っていて、枕木のにおいが懐かしい。芝生が張ってあり、のんびりできていい」と話していた。
 同協議会長の西原秀次サンジュニア会長は「河東線は計画から2年余りで開業した。当時の人々の力、エネルギーが詰まっている。無くしたら二度とつくれない。多くの方の協力のおかげで公園として残すことができて良かった。誰でも自由に利用してもらいたい」と話した。
 同公園から南側の旧屋代線跡地は、境沢町まで約750mが遊歩道になっており、生活道路として通勤・通学や散歩などで利用する人が増えている。沿道にはカンナなどの花が植えられており、同公園と合わせて憩いの場となっている。

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