須坂創成高が完全統合・校舎竣工記念式典〜新たな時代の人材育成

2018-06-23 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 2015(平成27)年4月に須坂園芸高校と須坂商業高校の再編統合により開校した須坂創成高校で16日、完全統合と校舎の竣工(しゅんこう)を祝う記念式典が開かれた。生徒、教職員ら学校関係者と来賓を合わせて約780人が出席。園芸、商業両校の伝統を受け継ぎ、新設の創造工学科を加えた農・工・商の3学科を備える総合技術高校として、新たな時代に必要とされる人材育成への決意を新たにした。
 記念式典実行委員会の村石正郎実行委員長(同窓会長)はあいさつで、「変化の激しい時代に農業、商業、工業、そして将来は今はない職業にも挑戦できる総合性と専門性を備えた人材を育て、地域の期待に応える、地域とつくる夢の学びやにしたい」と述べた。
 大塚正校長は「(本年度が)実質的な完全統合1年目」とし、生徒に対して「皆さんの一つ一つの取り組みが新しい創成高校の歴史をつくる」と強調。県の専門教育を担う中心的存在としての役割を示し「世界に羽ばたく人材育成を目指し、社会に開かれた学びと地域の期待に応える校風を築き上げていきたい」と力を込めた。
 生徒を代表して生徒会副会長の堀崎あゆみさん(3年、農業科)は、節目の年に在学できたことへの誇りを表し「高校生である今しかできないこと、夢に向かって努力すること、その両方に全力で取り組んでいきたい」と決意。「(創成高は)地域の方など多くの人に支えられ、愛されていると実感した」とも述べ、さらなる発展に向け歩み続けることを誓った。
 創成高は第1期県高校再編計画に基づき、佐久平総合技術高校(佐久市)とともに県内2番目の総合技術高校として開校。約2年半は須園(農業科、創造工学科)、須商(商業科)両キャンパスに分かれていたが、新校舎の完成に伴い完全統合。昨年12月から全校生徒が同じ校舎にそろい、ことし3月には1期生264人が卒業した。現在、全校生徒は814人。
 校舎建設については、開校に合わせて鉄筋コンクリート造3階建ての工業棟を整備後、昨年秋にいずれも鉄筋コンクリート造4階建ての管理商業棟と特別教室棟A、3階建ての特別教室棟Bが完成した。
 なお、県内の総合技術高校は、2013年度に開校した飯田OIDE長姫高校(飯田市)を合わせて3校となっている。

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