2017-02-25 07:00 am by 須坂新聞
須坂商業高校同窓会(荒井清治会長)はこのほど、3月末で閉校を迎える同校の閉校記念誌「〜成美の教へ〜須商九〇年の歩み」を発行した。1926(大正15)年に須坂商業学校として開校した同校の歴史をはじめ、同窓生らが思い出をつづった寄稿文なども収録した。
本編は全5編。第1編「通史」は(1)須坂商業学校の創立(2)戦時体制下の須坂商業学校(3)須坂商業高等学校と昭和時代(4)平成時代の須坂商業高等学校―の4章構成で足跡をたどった。各時代を振り返るために、同校が67年前から発行している伝統の「須商新聞」を創刊〜昭和と平成に分けて特集したり、特別企画として全国高校簿記選手権大会で2連覇を達成した当時の部員らによる座談会なども盛り込んだ。
第2編「思い出の須商」と第3編「須商その人と歴史」には、歴代校長・教諭と同窓生らの寄稿文を掲載。第4編「未来へのつながり」では、須坂園芸高校との再編統合を巡るこれまでの経緯や、新校として開校した須坂創成高校に対する期待の声なども収めた。
同窓会の荒井会長(72、須坂市下八町)によると、記念誌発行については、3年前に編集委員会(西沢直樹委員長、17人)を設けて準備を進めてきた。創立者越泰蔵氏の建学に対する思いを残すとともに、閉校に至るまでの母校の歴史をしっかり伝えられる内容にしたという。
荒井会長は創立者の越氏をはじめ、国内外で活躍する人材の育成に関わった多くの学校関係者への感謝を込めたとし、「卒業生の心を感じながら一冊にまとめられた」と話している。
A4判で2,000冊作った。口絵の写真などを含め300ページ以上の大作だ。題字は荒井会長が母校への熱い思いを込めて書いた。
在校生や閉校記念として開く来月3日の音楽祭、交流懇親会と、4日の閉校式、記念碑除幕式に参加する同窓生らに配布する。
なお、音楽祭は無料で一般公開するが、車で来場の場合は市内の駐車場を利用する。
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