ひとり親世帯に移住紹介〜須坂市が相談増で始める

2016-11-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は9月から、ひとり親世帯を対象にした移住体験ツアーを行っている。東京などでの移住相談会で、相談が増えていることから始めた。移住の際に重要な就労の場についても、市の移住者受け入れの要望に対して、協力する市内の事業所が増えているという。
 ツアーは、相談にきめ細かく対応するため、参加者一組で行っている。内容は事業所や住居、生活環境などを見学したり、関係者から話を聞くなどする。
 初めて実施した9月は、小学生の子ども2人を持つ神奈川県の女性(39)が、ツアーに協力する生花店や福祉施設など3事業所を訪れるなどした。市政策推進課信州須坂移住支援チームによると、その女性は現在、市内で住む場所を探すなど前向きに検討しているという。
 移住支援チームによると、ひとり親世帯が移住を希望する理由として「離婚したことで都会で暮らす意味がない」「自然豊かな地域で子育てしたい」などの声が聞かれるという。
 ひとり親世帯は女性親の場合が多く、移住で転職する際、男性より女性の方が、賃金などの労働条件があまり変わらない就職先を見つけやすいことも一因と考えられるという。
 市では、移住した際にひとり親の就労を受け入れてくれる事業所を開拓しており、これまでに7事業所が応じている。そのうち4事業所は正規雇用という。多くは労働時間なども柔軟に対応するとしている。
 移住支援チームでは「須坂は自然に恵まれていて、市内に高校まであり、スーパーも多い。環境が整っていて暮らしやすい。就労を受け入れてくれる事業所があれば、移住につながりやすいので、さらに増やしたい」と話している。信州須坂移住支援チーム☎026-248-9017。

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