3学年そろう最後の卒業式〜園芸、商業両校で

2015-03-14 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂園芸高校と須坂商業高校でこのほど、本年度の卒業式が行われた。両校の再編統合により4月に須坂創成高校が開校するため、3学年の生徒がそろう最後の卒業式となった。卒業生たちは恩師や後輩、両親らに祝福されながら、希望に満ちた未来に向かって思い出の詰まった学舎を巣立った。両校は平成29年3月末で閉校する。
 須坂園芸は149人が卒業した。小椋勇人校長は式辞で、3年間自然を教材として学んだ卒業生に「これからも自然との会話を大切に豊かな感性を養ってほしい」と述べ、▽ネバーギブアップ▽自立すること▽自己の確立―の言葉を送った。
 来賓の村石正郎同窓会長は「皆さんは農業を基本にあらゆる勉学をした。それは今後の人生に大きく花開く」と祝福。周りへの感謝が新しいひらめきや決断を生むとし「常に感謝の心を忘れないでほしい」と呼び掛けた。
 在校生を代表し、生徒会長の松本伊織君は送辞で「先輩方から受け継いだ園芸高のよき伝統をさらに良いものとし、創成高の基盤となるべく1年をつくり上げられるよう努力する」と約束した。
 卒業生で前生徒会長の山戸敬太君は答辞で、仲間と絆を深めた高校生活が宝物だとし「園芸高で学んだことを糧に高い志と夢を持ち、私たちを育ててくれた長野県、地元に貢献できるよう日々努力する覚悟」と決意を示した。後輩たちに「100年の歴史がある伝統を引き継ぐとともに創成高を皆さんが引っ張ってほしい」と思いを託した。
 また、式後には生徒会主催の卒業生を送る会もあった。
  ◇    ◇
 須坂商業は114人が卒業した。小出邦宜校長は式辞で「長い本校の歴史に輝かしい1ページを加えてくれた」と祝福。「内に秘められた優れた自分を発見し、磨きをかけて伸ばすこと、将来を展望し柔軟な発想と心を持って生きてほしい」とエールを送った。
 来賓の荒井清治同窓会長は「3学年そろっての卒業式は最後となり一層感慨深い」と述べ、幕末の思想家・吉田松陰の言葉を紹介しながら「己の可能性を信じて力強く歩んでほしい」と期待した。
 在校生では、生徒会長の湯田鈴音さんが「須坂商業で過ごした日々を困難を乗り越えるための力に変え、最後まで挑戦することを諦めず、夢に向かって突き進んで」と送辞を述べた。
 卒業生を代表し、前生徒会長の浅川諄一君は答辞で、高校生活を振り返りながら友達や先生、両親に感謝の気持ちを伝え「自分の進路で精いっぱい努力し、後輩たちの道しるべになることが卒業生の役割。大好きな高校で学んだことを今後に生かし、さまざまな場所で活躍できる立派な社会人になる」と力強く誓った。

2015-03-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。