中学生の運動を考える〜須坂で部活動運営連絡協が研修会

2015-02-21 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市中学校部活動運営連絡協議会(菊池健造会長)は17日、市消防本部で中学生期のスポーツ活動に係る研修会を開いた。協議会委員や須高の中学校社会体育・文化活動指導者ら約40人が参加。県教委事務局スポーツ課指導主事の出口哲朗さんら2人が講演した。県教委が昨年2月に示した「中学生期のスポーツ活動指針」(運動部の朝部活の原則廃止、部活延長の社会体育を行わないなどを明記)の土台となった背景や、今後のスポーツ活動の在り方、指導上の配慮、部活動の見直しなどについて話した。
 出口さんは、中学生の適性な練習量などについて、平成19年に県体協が作成した「ジュニア期の『スポーツ傷害と休養』に関するアンケート調査研究報告書」を基に説明。スポーツ経験、練習頻度、練習時間との関係を示した。練習時間(平日)では「子どもたちの集中力が続くのは1〜2時間ではないか」と述べ、5時間以上になると、けがをする可能性が高くなるとした。
 中学生のけがは場所的な要因(狭い場所や危険な場所など)が多く、「指導者が環境を配慮してやれば防げるけがも報告されている。これからはスポーツ傷害は防げるという意識を持って指導を」と呼び掛けた。心と体が大きく成長する小学4年〜中学3年にかけてのけがも多く、「この時期に適した指導を身に付けなければいけない」とも話した。
 少子人口減少社会と運動部活動では、県中体連の規定にある合同チームについて触れた。現在、規定では各校に部が設置されていることが編成条件になっていることから「人数が少なくても見直しは慎重にやらなければならない」と指摘。生徒数の減少は部活動へ影響を与えるため、「適切な活動や指導法を地域が協力して考えていくことが大切」と述べた。
 朝の運動部活動については、メリット(?活動時間の確保?早起きの習慣化?目覚めの運動が脳を活性化)とデメリット(?部活動では参加に強制力を伴い家庭事情が加味されにくい?睡眠時間とスポーツ傷害の相関性?ウオーミングアップやクーリングダウンの時間が十分取れない?昼食までの食事間隔が長い?朝食をしっかり取る時間を確保しにくい?授業への影響を危惧?施設の安全管理や教職員の処遇)があるとしつつ、「子どもたちは成長期で大人よりもエネルギーが必要になる」と、トレーニングだけでなく食事と休養の重要性を訴えた。
 また、県教委事務局北信教育事務所生涯学習課指導主事の谷口陽治さんは、北信管内の「スポーツ(文化)活動運営委員会」の設置状況などを紹介した。地域や学校、保護者が力を合わせて子どもたちの活動を支援する組織づくりが進んでいるという。
 「どんな子どもを育てていきたいのか。学校や家庭、地域が抱える課題をメンバーが共有していくことが大事」とアドバイス。さらに活性化させるためには▽学校から生徒の情報を家庭や地域に発信▽地域資源(人、物、事)の発掘と活用の仕方を工夫―などを提案した。
 なお、同協議会では中学校の部活動について定める「平成27年度申し合わせ事項」を年度内にまとめる方針。

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