須坂で充実の商業体験〜和歌山商業高と鶴見商業高が修学旅行で

2015-02-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 和歌山県立和歌山商業高校と大阪市立鶴見商業高校の2年生がこのほど、修学旅行で須坂市を訪れた。両校ともスキーをメーンとした修学旅行の一環。和歌山商業は3年連続、鶴見商業は初めて須坂市を訪問先に選び、市内で商業体験学習を行った。
 和歌山商業は3日に8クラス・308人、鶴見商業は5日に7クラス・247人が市内を訪れた。生徒たちは蔵の町並みを歩きながら蔵を生かしたまちづくりや、菓子店を巡って商品開発について学んだり、おやき作りや糸引き、みそ造りなどのコースに分かれて体験学習をした。
 このうち、糀屋本藤醸造舗(村石町)では和歌山商業2年2組の38人がみそ造りを学んだ。社長の本藤浩史さんの案内で工場内を見学後、店舗2階で県産の大豆や米乗?闌gってみそ造りに挑戦。グループで協力しながら煮大豆をつぶし、米乗?竦H塩と混ぜて一人ずつ容器にみそを詰めた。
 本藤さんは「容器に詰めたばかりのみそはしょっぱいが、出来上がったらまろやかな味になる」と説明。夏ごろには食べごろになるという。
 魚住知美さん(17)は「初めてみそ造りを体験したけど思ったより簡単で楽しかった。信州みそは食べたことがないので楽しみ」と話していた。体験後はみそ玉の菓子と米乗?フ甘酒を味わい、みそはそれぞれ持ち帰った。
 また、鶴見商業の4人は須坂商業を訪れ、生徒9人と交流した。須坂市、市観光協会、須坂商工会議所、JA須高が鶴見へ観光PRキャラバンに行ったことをきっかけに、両校の生徒が「鶴見区民まつり」で販売に取り組むなど交流がある。
 この日は、須坂商業の生徒が須商マーケットやくますぎクラブの活動、流通ビジネスコースが開発している新商品などについて説明。鶴見商業の生徒も活動を紹介した。
 両校による販売対決も行い、互いの技術を披露した。鶴見商業の生徒が巧みな会話で商品を勧める技術を見た須坂商業2年の中野賢太郎君(17、くますぎクラブ副部長)は「会話の大切さを感じた。自分たちもレベルを上げていきたい」と、いい参考になったよう。
 鶴見商業の地域連携プロジェクトで販売実習などを学んでいる日高早貴さん(17)は「他校に来ることはあまりないのでいい刺激になった。お互いに成長していきたい」と話していた。 
 修学旅行は須坂市観光協会が誘致。本年度は今回の2校と、6月の我孫子中学校(千葉県)を合わせて3校が訪れた。来年度もすでに和歌山商業と西宮市立西宮浜中学校(兵庫県)の2校が決まっているという。
 同協会では「今後も県との連携で学習旅行を誘致して数を増やしたい」とし、充実した体験ができる須坂を売り込んでいく考えだ。

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