2015-01-31 07:00 am by 須坂新聞
県警察本部はこのほど、県内で昨年認知した特殊詐欺は190件あり、被害額は10億2,980万円で2年連続で10億円を超えたと発表した。須坂署管内では4件発生(1件は未遂)、合計で1,816万円(暫定値)の被害に遭った。
1件目は1月に高山村で発生し、ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺で301万1,000円がだまし取られた。被害者はロト6の当選番号を教えるというインターネットサイトにアクセス、掲載されていた電話番号に電話したところ、ID作成料1,000円を請求され、その後「当選番号を教えるには当社もリスクを負う。保証金を用意してほしい」と言われ、手付金1万円と保証金300万円を振り込んだという。
2件目は10月に須坂市内で発生し、70代女性が医療費の還付金名目の詐欺で14万9,000円の被害に遭った。
女性宅に市役所職員を名乗る男から「医療費の過払い金があり、通知を出したが、返事がなかったので県に移行した。今から言う社会保険事務局に電話して」と電話があり、指示された番号に電話すると「30分以内に振り込む」と社会保険事務局職員を名乗る男から言われたものの、入金はなかった。
女性はその旨を連絡すると、今度は「他の口座に振り込むので、ATMに着いたら電話して」と指示され、男の言うままにATMを操作して14万9,000円を他人名義の口座に振り込んでしまった。
3件目は12月に須坂市内の80代男性が老人ホームへの寄付名目の詐欺で1,500万円をだまし取られた。
男性宅にA社社員を名乗る男から「あなた名義で3,000万円が当たったので老人ホームに寄付してほしい」との電話があり、男性は同意。後日「直接寄付する人が海外旅行に行ってしまった。あなた名義で払わないと契約違反で犯罪になる。500万円を用意してほしい」と要求され、信じ込んだ男性は自宅近くでA社社員を名乗る男に手渡した。
さらに数日後、別の男から「全額支払わなければならない」と言われ、自宅近くで1,000万円を手渡した。その後、監査法人職員を名乗る男からも支払いの要求があり、男性が預金の解約に出向いた金融機関が須坂署に通報して、事件が発覚した。
なお、管内の金融機関が振り込みの直前で被害を防いだケースは8件あり、2,148万円が守られた。また、事件にはなっていないが、須坂署には「オレオレ詐欺のような電話があった」や「金融商品勧誘のパンフレットが送られてきたが、大丈夫か」といった相談や連絡が昨年1年間で128件寄せられた。
須坂署生活安全課では「詐欺の手口はますます巧妙化している。
不審な電話や通知が来たら、一人で判断せずに、必ず家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けている。
2015-01-31 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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