「須坂のとのさま物語」〜須坂市が3作目を製作

2013-12-14 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市はこのほど、須坂藩13代藩主堀直虎公(1836〜68)の幕末激動期を描く紙芝居「須坂のとのさま物語その3」を製作した。原作は『須坂のとのさま物語』の著者で元須坂小校長の清水孟(はじめ)さん(南原町)。脚本は小林玲子さん(長野郷土史研究会副会長)。9枚の絵は、蔵の町すざか昔を語る会の佐藤政世代表の恩師荒井泰三(たいぞう)さん(大町市)。協力は蔵の町すざか昔を語る会。
 物語は、幼少期、藩主就任後の藩政改革に続く3作目として、激動の幕末期に焦点を合わせる。
 外国勢力に立ち向かうためには藩強化が必要と考え、須坂藩の軍事改革に取り組む。終局を迎える徳川幕府は政権を天皇に返上(大政奉還)する。公は堀家が徳川家から受けた恩に報いるため一層忠義を尽くすことを幕府に献言する。直後の慶応3(1867)年12月、若年寄と外国総奉行に任命される。
 翌4年1月、幕府軍が鳥羽伏見で新政府軍に大敗。将軍は軍艦に乗って江戸城に帰還する。恭順か、抗戦か連日結論の出ない諸大名の会議が続いた。「恐れながら、申し上げます…」。直虎公は将軍慶喜(よしのぶ)に意見を表明した。
 将軍に言葉を発した責任を取って、公は江戸城中で自刃。江戸城はその後、無血開城され、新しい明治の世に変わっていった。
 協力する蔵の町すざか昔を語る会は取材に「公の死の真相は不明だが、原作、脚本に沿い、幕末期に直虎公という真っすぐな方がおられたことを忘れてはいけないと伝えたい。ふるさと須坂に愛着を感じ、いつまでも見つめてほしい」と話す。
 初口演は今月20日午後5時半から市立博物館で。3作を順に。

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