人命救助・初期消火に尽くす〜須坂市消防本部が感謝状

2013-04-28 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部(塚田茂消防長)は、春の特別火災予防運動(4月18日〜22日)に合わせて、21日、人命救助や初期消火活動で被害軽減に貢献した寺沢恵美さん(春木町)と須坂ハイランド自衛消防隊に消防長感謝状を贈った。
 寺沢さんは2月16日に須坂市南横町で発生した交通事故による車両火災の現場に遭遇、いち早く119番通報し、周りの人たちと一緒に消火器で初期消火に努めた。寺沢さんは「横断歩道で信号待ちしていたら、目の前で発生した。何とかしなければと必死だった。消火器の使い方は勤務先で毎年訓練していたことが役に立った。周りの皆さんと連係して活動したので、皆さんの代表としていただきました」と話した。
 また、須坂ハイランド自衛消防隊は2月17日に発生した同ビル4階での住宅火災において、約20人が現場に駆け付け、煙が充満する部屋から高齢者の住人を救出したほか、消火器による初期消火や消防隊員の誘導などを行った。発生当時、ハイランド管理組合の総会中で、知らせを聞いた隊員はスーツや普段着のまま、2階会議室を飛び出したという。
 竹前義雄隊長、小林衛消防班長は「何も考えず、部屋に飛び込んで住人を引っ張り出した。無事でよかった。訓練の積み重ねが必要なことを痛感した」などと振り返っていた。同自衛消防隊は昭和55年1月に結成、現在35人の隊員がいる。
 なお、23日現在、須高では27件(須坂市16件、小布施町7件、高山村4件)の火災が発生、前年同日の8件に比べて3倍以上も増えている。昨年1年間の発生は30件で、今年は約4カ月でその数字に近づいており、さらに住宅全焼という大きな火災が4件発生、3人が死亡していることから、須坂市消防本部ではパトロールを強化すると共に、火の取り扱いへの一層の注意や住宅用火災警報器の設置を呼び掛けている。

2013-04-28 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。