自治会役員に女性の参加を〜男女共同参画いきいきフォーラム

2013-02-17 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市男女共同参画推進市民会議(板倉三恵子会長)は9日、市中央公民館で「男女共同参画いきいきフォーラム〜あなたならどうする? あんな本音(こと)、こんな本音(こと)」を開いた。介護をテーマにした「看るのはじいちゃん?」と、地域での女性参画をテーマにした「かあちゃんのやる気!」の2つのミニドラマをもとに、約270人が意見を交換、まさに本音トークで男女共同参画の機運を高めた。

 須坂市が今年1月から施行した第四次すざか男女共同参画計画では「男女が共同して地域で活動し、活力ある明るく住みよいまちづくりに取り組むことが求められている」として、区の運営に関わる女性役員がいる自治会数を平成23年度調査の43町区から29年度には58町区まで増やす目標が掲げられている。
 ミニドラマの一つ、「かあちゃんのやる気!」は区の役員として白羽の矢が立った女性が夫や仲間の協力を得ながら決断に至るまでを描いたもので、市民会議の会員らが夫妻、妻の友人、選考委員役を熱演、終了後には、会場の出席者が色の付いた紙を頭上に掲げて自分の意見を示す「旗揚げアンケート」を実施=別表、その枚数をスタッフが数える「全員参加のディスカッション」を繰り広げた。
 この旗揚げアンケートでは「女性が地域の役員になることへの心配 や不安なことは」と「適任であれば男女は問わないという雰囲気をつくるにはどうしたらよいか」の2問を行った。
 最初の設問では回答者156人中61人(39.1%)が「家族の協力を得ること」、45人(28.8%)が「会議など人前に出ること」の紙を揚げた。女性だけの回答を見ると、人前に出ることへの不安が一番多くなる。
 会場からは▽区の仕事量はかなりある。ブロックの仕事も重なればなおさら。女性が躊躇するのは分かる。手伝ってくれる事務局がほしい(男性)▽介護の最中で区の役員など考えられない(女性)▽家族の協力が一番大切(複数)▽農繁期には区の仕事との両立が難しい(女性)▽お酒の付き合いが苦痛(女性)▽女性は人前に出るのがいやなのだと思う(男性)▽できるかどうかの不安が大きい(女性)―などの意見があった。
 次の設問では136人中59人(43.3%)が「役員の選出方法を見直す」、31人(22.7%)が「会議や酒席などのあり方を見直す」と回答した。
 会場の意見では▽区全体の意識改革が必要(女性)▽ローテーションに女性を入れるなど選出方法を見直した方がよい(男性)▽会議の後の酒席がネック(女性)▽個人個人の事情も考慮してほしい(女性)―などが出された。
 コーディネーターを務めたフリージャーナリストの内山二郎さん(長野市)は結びとして「男女共同参画はまちづくりや自治会のあり方を問われている。地域に持ち帰って、女性が参画しやすい環境づくりに向けた議論を深めてほしい」と呼び掛けた。 
 主催した須坂市男女共同参画推進市民会議は現在、市民団体代表の24人と賛同する個人会員24人で構成。一緒に学び、活動してくれる会員を随時募集している。問い合わせは市男女共同参画課☎026-248-9034まで。

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