プロポーズに感動のドラマ〜「恋人の聖地」アートパークでイベント

2012-03-25 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市観光協会は春分の日の20日、恋人の聖地須坂アートパークで「プロポーズの言葉コンテスト表彰式」と「恋のプロポーズ大作戦」を開いた。アートパーク内の世界の民俗人形博物館前には春分の日と秋分の日の昼頃にリングの影が最もきれいなハートを形づくるモニュメントが昨秋設置され、その日に合わせたイベントとして初めて行われた。県の観光キャラクター「アルクマ」もお祝いに駆けつけた。 
 プロポーズの言葉は未婚者対象の「これからプロポーズ」と既婚者対象の「今だから伝えたいプロポーズ」の2部門に県内外から51点の応募があり、入賞4点(未婚1点・既婚3点)を選出、この中から、長野市鶴賀の武者一弘さん(43)が妻裕子さん(45)に伝えた言葉「僕が杖になってあげるから、大丈夫だよ」を最優秀賞に選んだ。
 応募したのは裕子さん。裕子さんは足が不自由で、将来歩けなくなるかもしれないと言われ、好きな人に負担をかけさせたくないと結婚をためらっていたが、一弘さんのこの言葉に勇気づけられ、2006年7月に結婚した。裕子さんは「主人に言ってもらった言葉が本当にうれしくて、思い出すと涙が出てきます。今でも階段や歩くのがつらい場所ではすぐに手を差し伸べてくれます」と話し、表彰式でも感激の涙を浮かべていた。
 一弘さんは「素晴らしい賞をいただいて、2人で一緒に人生を歩んでいこうと言ったあの言葉に偽りがないようにやっていかなければと再認識しました。これからいろいろなことがあっても、きょうのことを思い出して、2人で乗り越えていきたい」と話していた。武者さん夫妻には峰の原高原ペンション宿泊券や須坂産ぶどうでつくられたワインが贈られた。
 最優秀賞以外の入賞3点は次のとおり。
 ▽未婚/広瀬彩さん(須坂市亀倉町)が羽生田剛史さん(長野市)に伝えた言葉「わたし、あなたに幸せにしてほしいなんて思ってないよ。二人で一緒に幸せになろうね♥」
 ▽既婚/田尻盈夫さん(長野市)が妻さなえさんに伝えた言葉「…ありがとう、さなえさん、愛してる」
 ▽既婚/横内錠嗣さん(長野市)が妻房枝さんに伝えた言葉「君の家族ならきっといつか分かってくれるから、大丈夫。一緒にがんばろう」=表彰式は欠席
 なお、このコンテストは恋人の聖地を認定するNPO法人地域活性化センターが主催する「全国プロポーズの言葉コンテスト」とも連動しており、入賞4点は全国大会に出品される。
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 また、恋のプロポーズ大作戦は来場者を対象に随時実施。リングの影がきれいなハートを映し出したモニュメントで写真撮影し、愛のメッセージを伝えた人の中から抽選で湯っ蔵んどの入浴券やレストラン食事券、限定生産のフルーツチョコが当たる特典も用意、多くのカップルが楽しそうに参加していた。
 このうち、長野市から来場した伊藤治通さん(77)は妻俊子さん(74)に「いつもありがとう。これからも一緒にゆっくり生きていこう」と語り掛け、俊子さんも「はい」と大きくうなづいていた。夫妻は4月で結婚50年、いい思い出になると喜んでいた。
 主催した市観光協会の駒津健一会長は「初めての企画だったが、プロポーズの言葉には
それぞれの夫妻のドラマがあり、とても感動的だった。参加した皆の心が温かくなった。これからも温もりや絆が感じられるイベントとして継続していきたい」と話している。

2012-03-25 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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