元気をもらいました〜メセナ・フォークジャンボリー

2011-06-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市中島町出身の音楽評論家富澤一誠さん(60、東京都世田谷区)がプロデュースして2006年から毎年メセナホールで開催しているフォークコンサート「フォーエバーヤング」のスペシャル版「メセナ・フォークジャンボリー」(須坂市文化振興事業団とメセナホール友の会主催)が19日、同ホール開館20年記念事業として開かれ、満席となった本コンサートのほか、サブステージ、フォーク資料展、特産品販売など多彩な催しも開催、中高年を中心とした多くの人たちが「たくさんの元気をもらった」フォークまつりを楽しんだ。

 フォーエバーヤングは「フォーク評論の第一人者で活躍している須坂市出身の富澤さんにお願いして、さまざまなアーチストを招いたコンサートを開いてみては」と友の会会員が提案、富澤さんに打診したところ「故郷への恩返しになれば」と快諾し、2006年5月21日、杉田二郎、因幡晃、永井龍雲を招いて第1回を行った。
 以後、3組出演を原則に開催してきたが、6年目の今回はメセナホール開館20年を記念して、倍の6組(ばんばひろふみ、トワエモワ、永井龍雲、細坪基佳、ビリーバンバン、杉田二郎)が出演するスペシャル版に。コンサートの冒頭、富澤さんが「毎年故郷の皆さんにお会いできてうれしい。毎回大勢の皆さんにご来場いただき、本当にありがとう。皆で盛り上げていきましょう」とあいさつ。出演者全員で「あの素晴らしい愛をもう一度」を観客と共に歌い、会場全体がパワー全開で幕開けした。
 引き続き、ステージでは各出演者が楽しいトークを交えながら、持ち歌を2〜3曲披露すると共に、次の出演者とジョイントしてフォークの名曲を歌う、このコンサートならではの趣向もあり、多くの人たちが「青春時代の自分に会えた」時間を共有した。
 第1部の最後では、富澤さんが故郷須坂や家族への思いを込めて作詞、8日にリリースされたばかりの「どこで暮らしていても」を歌うシンガーソングライターさくまひできさんが登場する一幕もあった。
 富澤さんは「お世話になっている故郷の皆さんへ、私からのプレゼントです。この歌はフォーエバーヤングのテーマソングにもなりました。故郷ソングとして、ぜひお聞きください」と紹介。さくまさんは叙情的なメロディーを透明感のある声で熱唱、大きな拍手を浴びた。さくまさんはコンサート後の交渉で8月12日夜に笠鉾会館(須坂市横町)で開かれる「蔵の町音楽祭」への出演が決まった。
 アンコールでは、富澤さんと出演者がさまざまなエピソードを紹介しながら、抱腹絶倒のトークを展開。観客と共に「戦争を知らない子供たち」「翼をください」「ふるさと」を大合唱し、会場が一体となってフィナーレを飾った。
 また、小ホールでは富澤さんが所有するジャケット写真やコンサートパンフレット、各出演者の思い出の品々を展示した「フォーク資料展」を開催、多くの人たちが懐かしそうに見入り、市民プラザでは3組が出演したサブステージがにぎやかに開かれた。
 会場には関東各地や京都など遠方から訪れたファンもおり、アンケートには「同じ年代のアーチストが頑張っているのを見て元気や勇気をもらいました」「同級会のような雰囲気で若い頃にタイムスリップできました」「歌も素敵でしたが、トークが面白く、4時間があっという間。大いに歌い、笑いました」「手作り感があり、故郷を大切にした楽しいコンサートでした」などの感想が寄せられた。なお、コンサートの模様はFM長野で7月9日午前11時から午後0時半まで放送される。

2011-06-26 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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