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須坂市〜「文化芸術振興ビジョン」策定

2011-04-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 　須坂市はこのほど、本年度から10年間を推進期間とする「文化芸術振興ビジョン」を策定した。須坂の文化が製糸業発展の基盤にあり、新たな産業・文化活動などを創造し、産業経済発展の原動力となってきたことから、市民力や地域力、産業力を高める根源にある文化芸術活動を再評価し、今後再生産・再構築して、新たな創造が繰り返されるための行動指針として定めた。
　本年度開始した第五次総合計画前期基本計画で「生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進」を47施策の一つに掲げ、あるべき姿として「すべてのライフステージに学んだことを生かせる人、場所、情報の環境をネットワーク化し、共につくり出し、発展するまち」を目指す。
　文化芸術を核とした人づくり、まちづくりを進めるには「尊重する」「広げる」「交わる」「創（つく）る」を柱に据え、いつでも、どこでも、誰でも文化芸術活動に参加できる機会を提供する。
　すべての文化施設と活動の場を「学ぶ場」「表現の場」「生み出す場」ととらえ、全市をフィールドに「まるごと博物館」「まるごと図書館」「まるごと音楽堂」等の活動を推進する。
　また、施設間の連携事業も進め、市民活動と来訪者参加による文化芸術活動も行う。
　井上忠恵副市長は取材に「須坂は県内でも有数の文化芸術の盛んな都市。人生を豊かにする、自らの内なるものを高める活動を、社会関係資本として外に発して影響を及ぼしてもらいたい。文化の共創により、市民力や地域力を高め、創造的な活動は産業力の強化にもつながる。そういう風土をつくりたい」と話す。本年度はさらに具体的取り組みを検討していく。