2010-02-07 07:37 am by 須坂新聞
第36回全国造園デザインコンクール(日本造園建設業協会主催)で須坂園芸高の森山大輝君(3年、須坂市旭ケ丘町)が、大学生や一般も含めた全作品の中で最高賞の「国土交通大臣賞」を受賞することが決まった。同校は9人が入賞し、高校生の部で最も優れた学校に贈られる「文部科学大臣賞」に5年連続で輝いた。
同コンクールは高校生、大学生、一般の部に分かれ▽街区公園▽住宅庭園▽公共的空間▽実習作品─の4部門で作品を審査した。応募総数は370点で、そのうち高校生は33校から231点の応募があった。
同校からは16人が出品し、今年初めて4部門すべてで入賞を果たした。街区公園で森山君のほか小林彩実さん(3年、長野市)が入選。住宅庭園で野口恵理さん(2年、長野市)樋口翔子さん(2年、須坂市井上町)鈴木幸さん(2年、長野市)木藤美知香さん(2年、長野市)が入選、小林優美さん(2年、長野市)が佳作。公共的空間で宮林那未子さん(3年、長野市)が入選。実習作品で小林あてさん(3年、中野市)が入選した。
森山君の作品は「幅広い世代の人が楽しめる公園」をテーマに公園を4つのゾーンに分けた。化石燃料を使わず水圧差を利用して水が吹き上がる環境に配慮した噴水や、災害時には避難場所にもなる広々とした芝生空間などを設けた。臥竜公園で桜の樹勢回復作業に取り組んだ経験を生かし、図面内に配置したソメイヨシノには管理計画も添えた。
森山君は「結果を聞いた日が誕生日で、思わぬ誕生日プレゼントになった」と喜んだ。昨年は住宅庭園部門で佳作に入ったが「時間が無く絵が雑になってしまったので、今年は余裕を持って早くから取り組み、樹木などは立体感を出すために丁寧に描いた」と反省を生かした。
指導した西沢国之教諭は「生徒たちは12月から休日返上で制作に取り組み大変だったと思うが、よくここまでついてきてくれた。昨年の結果を糧に、努力し続けた成果が出た。結果が出なかった生徒もひた向きにやり遂げた」とたたえた。
なお表彰式は6日に東京で行われる。
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