【日滝地籍で交通死亡事故】再発防止へ現地診断

2009-12-13 07:00 am by 須坂新聞

事件・事故 icon 11月16日に須坂市日滝地籍の県道交差点で発生した交通死亡事故を受け、このほど、交通行政関係者や地元住民ら約40人が現地診断を行い、再発防止策を話し合った。
 事故は午前7時55分ころ、県道相之島高山線の信号機のない、見通しの悪い交差点で発生。乗用車同士が衝突したはずみで、その1台が交差点脇を歩いていた男性にぶつかり、男性は頭の骨を折るなどして死亡。その車はさらに一時停止中の車にも衝突した。
 検討会では▽高校生などが自転車でよく利用している。自動車と接触しそうな危険な場所で、以前に地元4町連名で拡幅要望を出した▽交差する道路のどちら側が優先なのかわかりづらい。標識を目立つようにしてほしい▽交差点に発光するプレートを設置してはどうか▽赤い路面表示で注意を喚起しては▽電柱が死角になる。移設を検討してほしい―などの意見が出された。
 県からは、同線の拡幅工事について▽国道403号旭ケ丘から日滝原産業団地入口交差点までの約1㎞は幅員の関係でセンターラインが入っていない。平成19年度から近隣の地権者に相談しながら改良工事を検討してきた▽今年5月に地権者の了解を得て測量を行った。本年度の事業で用地買収を進め、22年度より工事に着手する予定▽改良計画は片側1車線3m、歩道(南側のみ)3.5mで進めている▽警察との協議で信号機の設置を検討している―との説明があった。
 須坂署によれば、須高の全交通事故の約65%が交差点とその付近で発生、県内平均(約56%)を大幅に上回っており、同署では「見通しの悪い交差点では必ず徐行し、車は来ないだろうの『だろう運転』は避け、車が来るかもしれないと予想する『かもしれない運転』に徹して安全運転に心掛けてください」と呼び掛けている。

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