復活目指し、須坂の花火を考える

2009-06-27 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂の夏の風物詩「蔵のまち須坂花火の夕べ」を主催する実行委員会(委員長=牧勇男須坂商工会議所会頭)は7月11日午後3時から5時まで同会議所3階ホールで「須坂の花火を考える意見交換会」を開く。景気低迷のあおりを受け、運営資金の80%を占める企業からの寄付が例年のように見込めないことから今年度の中止を決めたが、来年度以降の花火大会のあり方、望ましい運営方法などを話し合い、3万人近くが詰めかける須坂最大の誘客イベントの復活を目指す。関係機関のほか、関心や意見のある市民多数の参加を呼び掛けている。

 実行委員会は須坂商工会議所を中心に市、観光協会、JA須高、商店会連合会など各種団体で構成。昨年の決算は収入1,017万円のうち企業や団体の寄付金が839万円、市の負担金が100万円、駐車協力金が31万円などとなっている。
 1月と3月に開いた実行委では出席者から「100年に1度の不況が地域を直撃している。やりたい気持ちは十分あるが、今までのように寄付金を出すことはできないし、集めることもできない」などを趣旨とする意見が相次いだ。どんなに規模を縮小しても会場設営・警備・印刷など花火を上げる以前に300〜400万円かかることもあり「中止やむなし」の結論に至った。
 その後、市民有志が「今年も須坂の夜空に花火を上げる会」を設立、市に協力を要請するなどの活動を行い、市議会でも複数の議員が一般質問を行った。実行委では「来年はぜひ復活させたい」と早めの見直しを確認していたが、こうした動きもあり「中止するこの一年を無駄にせず、企業の業績に左右されることのない、市民参加を含めた新しい運営の形を模索したい」と、今回の会を企画した。
 本紙では中止決定直後に特集記事を掲載、全国の中止の状況を伝えたが、インターネットで検索すると、その後も協賛金の減少による中止や縮小が相次いでいる。その中で、兵庫県三田市ではいったん中止が決まったが、市民が「子どもの思い出作りの機会を奪っていいのか」と立ち上がり、募金のアイデアを練り、開催を呼び掛けるステッカーの販売などを行って、開催にこぎ着けた例もある。
 実行委では「よりよい花火大会になってほしいと誰もが望んでいます。市民の皆さんのご意見・アイデアをお聞かせください」と参加を呼び掛けている。意見交換会には行政、区長会、経済団体、労働団体、教育団体、青年・女性・老人団体、奉仕団体、公民館などにも出席を要請した。出席希望者は申し込み不要、当日直接会場まで。問い合わせは事務局の須坂商工会議所TEL026-245-0031へ。

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