百々川樋門が近く完成〜流下能力向上

2008-03-31 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 国土交通省千曲川河川事務所が発注する百々川樋門(ひもん)改築工事(須坂市小布施町境)は近く完成する=写真。完成により名称は「八木沢川樋門」に改める。樋門は高さ3.3m、幅6.5mが3門。旧樋門より高さ0.6m、幅11.4m大きくなり、面積は約3倍に。樋門敷き高も八木沢川に合わせて下げた。中野出張所では「施設は50年以上持つ」と話す。
 旧樋門は昭和9年に設置され、70年が経過し、クラック(ひび割れ)による漏水や鉄筋の露出など老朽化が著しく進んでいた。一方、県の河川改修により八木沢川の流下能力が毎秒70立方メートルに高まったことから支川改修との一体化を図るため旧樋門の毎秒50立方メートルを毎秒70立方メートルに引き上げた。
 また、堤外水路を約400m新設し、幅は最大約40mとなり、既設水路の倍以上の大きさになった。
 増水時は千曲川の水位が上がると逆流を防ぐため2門を千曲川側で閉め、相之島排水機場とつながる1門は八木沢川側を閉めた後、水頭差(水面の高さ)を利用して機場のポンプアップによる強制排水で千曲川へ流す。ポンプ能力は現況のままだが、樋門に水がたまる時間を短くした。
 本体工事は岩田地崎建設(札幌市)東京支店。ゲート工事は福井鉄工(福井市)。水路工事は北條組。工事費は合わせて約10億円。

2008-03-31 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。