発足50周年の須坂市保健補導員会/活動のあり方を見直す

2007-02-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市保健補導員会(中尾照美会長、25期)は、ことし10月27日に50周年記念事業を計画するが、活動のあり方を根本から考えようと5日、保健センターで会合を開いた。約50人が出席し、市民(中高年)の健康づくりなど協議した。講師には地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター常勤顧問の岩永俊博さん(東京)を招いた。
 岩永さんは熊本生まれ。熊大医学部卒。1980〜90年に熊本で保健所長を務めた。90年〜2002年に国立公衆衛生院で主任研究官など務めた。
 保健所長時代に保健行政に悩み、「こういうことが保健づくりかもしれない」と気づいて取り組んだ結果、国保の医療費が黒字になった経験から、最初に理想の姿や将来像、あるべき姿を描いて具体的な事業を考える大切さを訴えた。
 問題とは、あるべき姿と現実とのギャップ―と定義される。問題を出し合い、原因を取り除くやり方は、原因と結果の結びつきが明確な場合。最近は単純ではなく、誰が悪いと犯人探しが始まり、○○が無いから―と人や時代、金、時間のせいにして対立が深まる。
 現在の状況を分析して答えを未来に当てはめようとしても手遅れ。多様化、不確実の今は過去から学ぶではなく、将来像から現在を見ることが大事だ。
 健康には病気かどうかと、生き方が健康かの2種類ある。行政が使うきれいな言葉は心地よく安心するから要注意。旅行の計画書を抽象的に書かないように、計画書づくりではなく、計画づくりを意識して須坂の設計図を描こう―と強調した。

2007-02-16 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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