2006-12-28 07:00 am by 須坂新聞
台風災害や異常気象などの影響でミカンや柿などの果樹が全国的に品不足の状態だが、高品質・種類豊富・大量生産の三拍子がそろっている須高地区の果樹は全国の市場で人気を集め、高値で販売されている。
11月末までのリンゴ出荷量は68万4,603ケース(10kg)で昨年比99%だがケース当たり単価は114%、売上高は113%となっている。
須高では、青森の貯蔵リンゴが終わる8月中旬から、最も早い品種のつがるを全国一早く出荷。10月初旬から中生種である秋映・シナノゴールド、シナノスイートのシナノ三兄弟を出荷。三兄弟は10kgの市場単価が3,000円〜3,280円で、ふじの単価を上回る人気品種だ。
ふじの単価も昨年比10〜20%アップ。10月22日放送のフジテレビ系人気番組「発掘あるある大事典適」で「ダイエットに最適」と紹介された王林とシナノゴールドは昨年比でそれぞれ39%、20%上回るなど堅調な販売となった。
須高はリンゴ産地としては温暖で、年間雨量が800〜900mmと少なく日照時間が長いため、糖度が高く美味な果樹ができる。また、リンゴのほかブドウ、ナシ、モモなどの果樹が豊富で、県内20農協で最大の果樹王国。首都圏4・関西3・中京2・地元1の割合で出荷されている。
ことしは7月の大雨で千曲川河川敷が水没、一帯のリンゴなど果樹が全滅、15%ほどの生産量の減少が心配されたが、ほぼ平年並みの生産量を確保。果実の肥大・着色・糖度ともに良好という。
同農協・営農センターでは「農家の皆様の営農努力のおかげで須高は全国でも指折りの果樹産地で競争力もある。その総合販売力を生かして、市場で有利な販売戦略をさらに展開していきたい」と話している。
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