須坂ニュース

2006-10-27 07:00 am by 須坂新聞

　須坂商業高元教諭の黒岩宏一郎さん（81、長野市）はこのほど、同校野球部長時代の思い出などをつづった本『素人野球部長の夢―須坂商業甲子園への道』を発刊した。1965（昭和40）年に部長に就任し、それまでなかった校内合宿を敢行するなど、6年後の甲子園出場の礎を築いた逸話や大会の記録などが書かれている。
　須商転任とともに部長となり、経験のない野球に携わることに。直後に部員の要望を受け、職員らの反対を押し切って初めての校内合宿を行った。「そのことで部の結束がより固くなり、意気が上がった」と振り返っている。同年夏の県大会で16強、翌年８強に進出し、以降、合宿は恒例となった。
　2年間部長を務め、裏方としてチームを支えた。その後、松野正人教諭が監督となり、69年に県準優勝、71年に甲子園出場を果たした。
　野球部関係者の牧宏さん、田中平八郎さん、田幸輝夫さん、望月福男さんとの座談会、在職中の思い出も載せている。「地味だがひたむきに努力する生徒の姿が心に残っている。今の野球部員などにも読んでもらいたい」と話している。
　7日に関係者35人が出席して須坂迎賓館で出版記念会を開いた。本の希望者は黒岩さんTEL026-232-2433か、岩崎恒彦さんTEL026-245-3970へ。

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