須坂ニュース

2006-06-21 07:00 am by 須坂新聞

　須坂市沼目町の勝山勲さん（78）は5月、2004年10月に発生した新潟県中越地震での東京消防庁ハイパーレスキュー隊の活躍を描いた50号の油彩画「命尊し」（6月17日号須坂新聞最終面にカラーで掲載）を同庁に寄贈したが、同庁からの感謝状の贈呈がこのほど、須坂市役所で三木市長らが立ち会いのもとで行われた。
　勝山さんは土砂崩れ現場から男児がハイパーレスキュー隊員らによって救出される場面をテレビで見て感激、1年ほど経って、その男児が死亡した母と姉のために毎日仏壇で手を合わせている報道に接してさらに感激、救出場面をぜひ絵に残したいと一念発起し、須坂市消防本部に実際の消防服の色を確認に行くなどして丹念に描き上げた。
　この作品を見た妻の松子さんの勧めもあり、東京都在住の松子さんの実弟を介して寄贈の運びとなったもので、作品はハイパーレスキュー隊員が所属する同庁第8消防方面本部の本部長室に飾られている。
　贈呈式では、同本部の伊藤克巳本部長が「この絵を見ると気持ちが引き締まります。職員の励みになります」と、勝山さんに感謝状を手渡した。勝山さんは「飾ってもらえるだけでうれしい」と話し、三木市長は「このような市民がいることを誇りに思います。粋な計らいに感謝します」と敬意を表していた。

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