日本造園コンテスト/須坂園芸高校が文部科学大臣賞

2006-02-24 02:29 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 第32回全国造園デザインコンクール(社団法人日本造園建設業協会主催)の審査結果が先ごろ発表された。高校生の部で須坂園芸高校の3人が入選、1人が佳作に選ばれた。同校は最優秀校に贈られる特別賞の「文部科学大臣奨励賞」を受賞。同校2年の福沢篤史君(長野市)が全作品の中で計画・施工・利用について最も優れた「社団法人日本造園建設業協会長賞」に輝いた。
 コンクールは一般、大学、高校の部で▽住宅庭園▽街区公園▽公共的空間▽実習作品―の4部門で実施。高校は31校から299点の応募があった。同校は住宅庭園で福沢君と池田典史君(3年、長野市)が入選、前川今日子さん(2年、須坂市新田町)が佳作、公共的空間で宮崎政幸君(3年、高山村荒井原)が入選となった。
 福沢君は「フィーリングガーデン」のタイトルで2階建て住宅のある台形の敷地に庭園をデザイン。車から降りた時に庭の良さが感じられるようにと、駐車場に亀甲形のタイルを使用、中央と両側に山野草を配して独創性を出した。玄関横に芝生のフリースペースを設け、主庭にはさまざまな種類の樹木を取り入れて木漏れ日のあふれる、緑の多い空間を演出した。
 実家の造園業の手伝いなどから得たイメージをデザインに反映させたという。「うまく描けて力は出し切れたが、もっと演出を工夫し、遊び心を出せればよかった。今後は実用性も考えた設計をしたい」と話した。
 池田君は起伏を利用した水路や菜園を設けるなどした。「家族団らんやくつろぎ、心の休まるデザインができた」。前川さんは季節ごとに花や草木、紅葉が楽しめる庭園とした。「作品を完成させるだけで精いっぱいだったが、評価されて次回の励みになった」。
 宮崎君はビルの屋上を4つのゾーンに分けて足湯や樹木などを設けて散歩の楽しめる場所とした。「新設の部門だったので挑戦した。重さなどの制限がある中で成長の遅い樹木を使うなど工夫してできた」と話した。

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