交通死亡事故続発で緊急対策

2005-10-31 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市内で10日と22日、立て続けに交通死亡事故が発生、今年の須坂警察署管内における交通事故による死者が、あと2カ月余りを残して、昨年1年間の3人を上回る4人(須坂市3人・小布施町1人)を数え、さらに時間外(事故発生後24時間以降30日以内)に死亡した3人(須坂市・小布施町・高山村で各1人)を含めると、犠牲者は7人に上る異常事態になっていることから、同署で25日、緊急対策会議が開かれた=写真下。
 10日は午後5時50分ころ、野辺町のくだもの街道で横断中の72歳の男性が普通乗用車にはねられ、22日は午前11時10分ころ、春木町の国道403号交差点で青信号で横断歩道を歩いていた84歳の女性が右折の大型ミキサー車にはねられたもので、共に幹線道路を横断中の高齢者が犠牲となった。なお野辺町の現場(写真下)では21日、春木町の現場では28日に、再発防止に向けた現地診断を行っている。
 対策会議には須坂署、須高3市町村の交通安全協会、行政関係者の15人が出席。事故の概要の説明後、出席者から▽安全運転管理者の会合などで事例を報告し、注意を促す▽高齢者対象の講習会を開く▽早め点灯を呼び掛ける▽歩行者に安全タスキ着用などの自己防衛を呼び掛ける―などの意見が出された。
 また、須高交通安全協会の北條高巳会長から、年末の交通安全運動(12月11日〜31日)に先駆けて須高安協独自の同運動準備期間を設けたらどうかとの提案があり、全員一致で承認。同期間の事業として▽草刈りや枝切りなどを行い、見通しの悪い危険個所をなくす▽事故多発個所にのぼり旗などで注意を促す▽安全タスキとシートベルト着用推進のモデル地区を指定し啓発を進める―などを決めた。
 同署によれば、時間外を含めた死者7人は過去5年で最悪のペース。24日現在で同署管内では257件(須坂市193件・小布施町44件・高山村20件)の人身事故が発生しており、36.7件に1件が死亡事故の計算。この比率は県内25署中5番目に高い。例年日暮れが早くなる10月以降に事故が多いことから、同署では「運転する人はもちろん、歩行者の方も一層注意してください」と呼び掛けている。

2005-10-31 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。