東高 高津君が3連覇/全国高校囲碁選手権

2005-08-23 12:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 第29回全国高校囲碁選手権大会は先ごろ、東京・日本棋院で開き、個人戦で須坂東高3年の高津昌昭君(長野市)が大会初の3連覇を達成した。戸谷一磨君(須坂東1年、同)は予選リーグ敗退。
 個人戦には98人が出場。高津君は予選リーグを突破し、16人での決勝トーナメントに入ってからも強豪を相手に短時間で勝負を決めるなど順調に勝ち進んだ。決勝戦は2年連続で熊本の糸山剛志君と対戦。闘志を向けてくる糸山君に対して序盤やや押されたが、的確に戦局を読み切って形勢を逆転、相手が先に負けを認める「中押し」で勝利した。
 周囲からの期待などといった重圧に加えて、直前には一般戦で敗れるなど「自信がなく、不安だった」というが、数々の全国大会やプロとの対戦で得た経験、精神的な成長から大会に入ると対局に集中。冷静に自分の囲碁に徹し、連覇阻止を意気込む全国の強敵を退けて3連覇を飾った。
 「皆の気迫はすごかったが、目の前の一局に集中し、余裕を持って楽しみながら普段通りの力を出すことができた。それが結果的に優勝につながった。3連覇できてほっとしている。これからの自信になる」と笑顔で喜びを語った。今後は9月にプロ棋士試験を受けるという。

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