須坂創成高が文部科学大臣賞〜全国造園デザインコンクール

2022-02-19 09:54 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 第48回全国造園デザインコンクール(日本造園建設業協会主催)で、須坂創成高校環境造園科緑地計画コースの元澤新(あらた)さん(3年、須坂市屋部町)が特別賞を受賞した。他に入選2人、佳作3人、奨学賞1人が選ばれた。同校は2年ぶりに、最も指導に優れた高校に贈られる文部科学大臣賞にも輝いた。生徒たちは、昨年9月から約4カ月かけて作品を仕上げた。「仲間と切磋琢磨(せっさたくま)することができた」などと振り返り、受賞の喜びをかみしめている。11日、オンラインで表彰式が開かれた。
 街区公園部門に応募した元澤さんは、特別賞の一つ「ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞」を受賞した。作品は「MANGANANIWA」をテーマに、日本の「漫画」と「起承転結」を取り入れたデザイン。日本が世界に誇れる文化「クールジャパン」を意識した公園を提案した。
 公園全体を漫画の1ページに見立てた。漫画のようにこま割りをして園路をつくり、園内には吹き出しの形をした池や砂場などを配した。各こま(ゾーン)に起承転結の意味を持たせて、物語の始まりから終わりまでを表現した。
 元澤さんは「自分が好きな漫画を取り入れた公園。(利用者が)どれだけ公園内で楽しめるかを意識した。(学習を通して)物事に集中して取り組む姿勢や自主性の面で成長できた。特別賞を狙っていたのでめちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。
 荻原巧巳さん(3年、長野市)と新井雄也さん(3年、長野市)の2人は、同部門で入選した。
 荻原さんの作品は「農Park 農Life」がテーマ。農業に触れ合えたり、農村風景が感じられるようなデザインが特徴だ。幅広い世代が楽しめる公園を目指した。
 公園の中央にコメや野菜作りの農業体験ができるスペースを設置。調理施設も設け、収穫した作物をその場で味わえるようにした。園内に古きよき農村風景を再現したのもこだわりだ。
 小学生の頃から、須坂市にいる祖父のコメ作りを手伝うなど農業が身近だった。農業をデザインに生かすことで「農業のやりがいや達成感、苦労などを感じてもらえるようにした」と思いを語った。
 新井さんの作品は「未来のカーボンニュートラルパーク!」がテーマ。温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル(CN)」を設計に反映させた。
 公園の樹木の剪定(せんてい)枝を発電に活用。園内で木質ペレットを作り、ボイラー発電した電気を災害時に携帯電話や電気自動車の充電に使用するアイデアだ。園路をCNの頭文字「C」と「N」を組み合わせた形にするなどの演出もした。
 「CNを公園で表現するのは難しかったけど、地球環境について考えながらデザインすることができた」と成果を示した。
 同コンクールは、造園デザインと製図技術の向上を目的に1974年から開催。高校生、大学・一般の部があり、課題は▽住宅庭園▽街区公園▽商業施設▽実習作品―などの部門で構成。今回は全体で517点(高校生は41校から445点)の応募があった。
 同校からは3年生13人、2年生1人の計14人が出品。入選(特別賞含む)以外では街区公園部門で高橋光さん(3年)と滝澤迪朗さん(3年)、緑化フェア「みどりの広場」プラン部門で涌井日々菜さん(2年)が佳作、住宅庭園部門で丸山芽生さん(3年)が奨学賞に選ばれた。
 同校の文部科学大臣賞は、前身の須坂園芸時代を合わせて通算11回目(創成では2回目)。「卒業間近にうれしい賞を頂けた」と生徒たち。指導した塩島淳志教諭は「本当によく頑張っていた」とたたえた。

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