2020-03-07 07:00 am by 須坂新聞
春の全国火災予防運動(3月1〜7日)の一環として、須坂市消防本部と須坂市消防団は1日、穀町と北原町の住宅地(アールエフ須坂工場西側)で消防訓練を行い、消防・地元関係者ら約80人が参加した。
訓練は、2016年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災と同じ気象条件(平均風速13.9m、瞬間最大風速27.2mなど)の中で集合住宅付近から出火し、延焼中―との想定で▽現場指揮本部設置▽情報収集▽無線統制▽指揮・部隊運用▽放水▽避難広報・誘導―などの訓練を行った。
終了式で、田村忠男消防長と田中敏勝消防団長は「新型コロナウイルスの感染予防に伴い、本日の訓練は参加規模を縮小して実施した。このような状況の中で参加した皆さんに感謝申し上げます。今年は暖冬の影響で雪が少ないことから、山林火災や枯れ草火災が早期に発生することが懸念される。市民の皆さんには火災予防の一層の徹底をお願いし、万が一の際は訓練の経験を生かしてほしい」などと講評した。
また、須坂警察署と穀町区の代表者も「万が一の際は本日の訓練を生かして、被害を最小限に食い止めたい」などとあいさつした。
同本部によれば、2月末日現在、須高地区では7件の火災(須坂市4件・小布施町3件/建物6件・その他1件)が発生。死者は1人(須坂市)、負傷者は3人(須坂市1人・小布施町2人)となっている。前年同日に比べて件数は4件増加、死者は1人増加、負傷者は2人増加と、いずれの項目も増えている。
また、例年須高地区ではこれからの時季、春特有の山林火災や枯れ草火災が発生し、一昨年には死者も出たことから、同本部では▽強風や乾燥時には野焼きやたき火をしないこと▽消火の備えをすること▽火から離れるときは消火を確認すること▽墓参りのろうそくや線香の火の管理を徹底すること―など細心の注意を呼び掛けている。
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