【特殊詐欺被害】過去最悪〜上半期だけで既に10件

2018-06-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂警察署、須高防犯協会連合会、須坂市は年金支給日の15日、長野信用金庫須坂・太子町支店で特殊詐欺被害防止の街頭啓発活動を行った。小布施支店でも須高防犯協会連合会が活動した。
 6月15日は1951(昭和26)年の同日に信用金庫が誕生した日にちなんで「信用金庫の日」に定められ、長野信用金庫が全店で社会貢献の一環として特殊詐欺被害防止活動に取り組んだことから、同金庫と須高地区の防犯関係団体が合同で啓発活動を実施。須坂支店では来店者に啓発チラシや防犯グッズを手渡して注意を呼び掛けた。
 この防犯グッズは須高防犯協会連合会女性部(須高エレガント)が手作りした「LEDライトボールペン付きアートフラワー」。須坂署生活安全課が新たに考案した特殊詐欺防止の標語「ストップ・ザ・特殊詐欺〜すこうのちから」のシールをはり、啓発チラシも添えて、来店者に手渡した。
 標語は「すこうのちから」の1文字ずつを頭文字にした注意喚起の文章で
▽す=姿見ぬ
▽こ=子・孫から助けてとお金を頼まれる
▽う=受け取りはATM機でと言う還付金
▽の=納金しろとメールやハガキを送りつけ、あなたに電話をかけさせる
▽ち=ちょっと留守電するだけです
▽か=かけた相手をチェックして
▽ら=らくらく撃退・だまされない―というもの。須高地区の主要施設やATMなどにチラシを掲示して注意を促している。
 また、須坂市は市民課の交通防犯担当職員や、市民課内に設置した消費生活・特殊詐欺被害防止センターの消費生活相談員が同センター(市役所1階、平日午前8時半〜午後5時、☎026-213-7188)の活用を呼び掛けるパンフレットを来店者に配りながら、「困ったことがあったら気軽に相談してください」と声を掛けていた。
  須坂署生活安全課によれば、須高地区では6月20日現在で10件の特殊詐欺(須坂市7件・小布施町3件/オレオレ詐欺5件・架空請求詐欺5件)が発生、719万8,000円をだまし取られている。
 須高地区の特殊詐欺の発生件数は平成25年1件、26年4件、27年5件、28年9件、29年13件と年々増加。今年は上半期終了間際で既に10件に上り、過去最悪のペースで推移している。
 このほか、類似案件として、電話だけのやりとりでインターネットバンキングに契約され、650万円がだまし取られた電子計算機使用詐欺が3月に須坂市で発生している。
 また、金融機関やコンビニなどの水際では同日現在で15件(計1,903万4,000円)を阻止している。
 このように、須高地区で特殊詐欺被害が多発し、脅威が身近に迫っていることから、須坂署では「須高地区が狙われている」として警戒を強めると共に、須高防犯協会連合会と連携して、住民に特殊詐欺に対する抵抗力を高めてもらう啓発活動にも力を入れている。

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