須坂を知る副読本〜須坂市教委が改訂

2018-04-21 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市教育委員会はこのほど、新年度から使用する小学校社会科の副読本「わたしたちの須坂市」の全面改訂版を発行した。教員らで構成する編集委員会(天野義孝委員長=現小山小校長、17人)が、企業や団体からの資料提供、取材協力を得て約2年がかりで編集。地形や暮らし、歴史など、地域を知る学習の手掛かりを満載した。社会科の他、総合的な学習、中学での地域学習、教員らの研修にも生きる内容。
 前回の改訂から5年がたち、この間の社会の変化に伴う最新の情報を加えた。また、これまでは3・4年生の地域学習に向けた項目が中心だったが、改訂版は5年生の産業・情報学習、6年生の歴史学習の参考になるよう、須坂の歴史や偉人などを充実させた。巻頭には鳥瞰図(ちょうかんず)を掲載、地形や市街地、果樹地域などが一目でわかるようにした。
 「身近な地域や市の様子」の項目では市の位置や気候、文化遺産など。「わたしたちの市の人々の仕事」は、農業、工業、商店街、メディアの状況について就労者への聞き取りを交えて紹介。「健康なくらしを守る」は、ごみ処理、水道など。「安全なくらしを守る」は、災害に対する備えにも触れた。
 新たに追加した「かわってきた人々のくらし」は須坂市の遺跡や古墳、偉人などの他、日本の古代からの年表に須坂の歴史を併記。助言は佐藤広夫さん(生涯学習推進センター)、涌井二夫さん(市誌編纂委員)が行った=所属は当時。
 18日、小山小の校長室では、遊びに来た児童らが机上にあった出来たての副読本に興味を示し、鳥瞰図を広げて学校の位置などを探していた。天野校長は「多くの方の力をお借りしながら、委員会でも吟味を重ねてきた。副読本で地域を深く学習し、子どもたちが世界中で活躍する時がきたら『ふるさと須坂』の誇りと良さを語れるようになってほしい」と期待した。

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