台風被害のリンゴが…

2017-12-16 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市相之島町の株式会社おひゃくしょうMeets(三木俊和社長)はこのほど、10月の台風21号の影響で被害を受けた須坂産のリンゴを使った「干果子」(ドライフルーツ)を製造し、販売を始めた。砂糖や添加物を使わないなど製法にこだわり、果物本来の味が楽しめるという。「台風被害に負けなかった『落ちないリンゴ』として、受験などの縁起物としても食べてもらえれば」と話している。
 三木さん(30)は家族が果樹農家で、台風21号の影響による千曲川河川敷の冠水で、リンゴが大きな被害を受けた。周辺の農家のリンゴも含め、加工可能な「ふじ」や「シナノゴールド」など約180kgを使って干果子を製造した。
 同社の果物用の特注乾燥機で、湿度を高く保ちながら乾燥させて、最後に天日干しするなどした。色の変化や臭いが抑えられるという。
 「須坂の果物は何も足さなくてもおいしいので、リンゴの本来の自然な味が味わえる」と話す。
 三木さんは農産物加工や6次産業化などの農業支援を目的に3月に同社を設立。かんぶつマエストロの資格を持つことから、果物のおいしさを引き出す干果子の製造法を研究し、特別注文の乾燥機を導入、加工場を整備するなどした。これまで家族が栽培したブドウとモモを使った干果子も製造した。今後、ほかの農家からの請負製造も検討している。
 リンゴ干果子は1袋40g入り600円。同社ホームページや市内の宿泊施設などで販売している。市の土産品等開発事業補助金20万円を活用してパッケージデザインした。同社☎050-3799-2381。
 なお、三木さんは京都市でまちづくり関連のコンサルタント会社も経営し、須坂市と2地域居住している。

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