連携して地域の安全・安心を〜警察・防犯・消防が年末対策会議

2017-11-25 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂警察署と須高防犯協会連合会は21日、シルキーホールで「年末防犯会議」を開き、須坂署員、防犯協会傘下の各団体関係者、須高3市町村の消防関係者や行政担当者ら約45人が出席して、12月1日から始まる「年末特別警戒」や「年末の交通安全運動」の取り組みを報告、連携して地域安全活動に努めることを確認した。
 冒頭、須坂署の和田行雄署長は「須高地区の犯罪は昨年に比べて大幅に増え、最近は強制わいせつ事件や運転をめぐってささいなことから口論になるトラブルなどが目立つ。日没が早く、気忙しい年末に向かい、犯罪や事故が懸念されるが、警察署、消防本部、防犯団体の制服やジャンパーを身につけた人たちが街頭に多くいることが抑止力になる。皆さんと連携して安全・安心なまちづくりに努めていきたい」とあいさつした。
 須坂署生活安全課によれば、須高地区では10月末日現在で257件の犯罪が発生、前年同日に比べ56件増え、昨年1年間の総数(245件)を既に上回っている。特に車上ねらいが前年比8件増の18件と多発、さらに11月だけで6件も発生している。
 同課の宮澤小百合課長は「車上ねらいは多くがスポーツ施設や温泉施設の駐車場で発生している。車に鍵を掛けてあっても、ガラスを割り、車内からバッッグや現金が盗まれるという事件もあった。車はロッカーや金庫ではないので、車の中にバッグなどを置きっ放しにしないで」と呼び掛けている。
 また、特殊詐欺は12件発生し、合計1,077万4,870円がだまし取られた。一方で、金融機関やコンビニエンスストアなどの水際では27件を阻止、合計2,053万円が守られている。発生・阻止とも昨年1年間(発生9件・阻止17件)を既に大きく上回っており、須高地区が特殊詐欺の脅威にさらされている状況が続いている。
 会議では、12月の取り組みとして、警察署と防犯協会は関係機関の協力を得て▽街頭啓発▽街頭補導▽防犯パトロール▽あいさつ運動―など、消防本部・消防団は防災・防火パトロールや夜間警戒―などを実施することが報告された。
 また、12月1日はリオデジャネイロ五輪男子50km競歩銅メダリストの荒井広宙(ひろおき)選手(小布施町大島出身)を「一日警察署長」に委嘱。15日には関係団体を総動員して「特別夜間パトロール」も計画している。

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