【旧須坂病院28年度決算】診療単価は前年度上回る〜地域包括ケア病棟のリハ訓練も増

2017-07-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立病院機構(久保恵嗣=けいし=理事長)が運営する県立信州医療センター(須坂市立町、寺田克=まさる=院長)の平成28年度決算が24日、運営協議会(会長・三木市長、16人)で報告された。医業収益は52億3,000万円で前年度比1億2,900万円の減。医業費用は61億5,900万円で同3,100万円の減。当期純損益は700万円の黒字。機構経費を5病院2老健で案分した須坂の損益は9,200万円の赤字となった。
 入院は86,214人で前年度比7,513人の減(92%)。外来は延べ121,387人で5,618人の減(95.6%)。1人1日当たりの診療単価は入院41,868円(105.1%)、外来11,472円(104.7%)。平均在院日数は15.2日。病床利用率は76%。
 地域包括ケア病棟は開設3年目。急性期治療後、在宅等へ橋渡しするためのリハビリや疾患見守りなどに対応する病棟。受け入れが延べ503人(27年度533人)。内訳は、同院入院から403人(同426人)▽急性期病院等から86人(同95人)▽レスパイト入院(在宅介護家族の代替)14人(同12人)。
 退院は延べ495人(同494人)。内訳は在宅へ340人(同333人)▽介護老人保健施設へ74人(同103人)▽転出・社会福祉施設・介護老人福祉施設へと死亡の合計81人(同58人)。
 28年4月からリハビリテーションスタッフを増員し、8月から地域包括ケア病棟で365日リハビリ訓練と同病棟以外の病棟で土曜・祝日リハビリ訓練を開始した。地域包括ケア病棟での実施単位数は、運動器疾患で16,382(27年度11,214)など。
 同医療センターの29年度目標は、内視鏡検査8,300件(28年度実績比で1,695件増)。分娩180件(同98件増)。感染症センター(仮称)を開設し、感染症専門医常勤2人による専門医療の提供や、海外渡航者外来の実施、感染症専門医・薬剤師・看護師の研修などを行う。また、30年5月の電子カルテ更新を準備する。
 久保理事長は「東棟(新棟)がオープンした。内視鏡センターや外来化学療法室、健康管理センター、地域医療福祉連携室が機能強化される。昨年8月から分娩取り扱いを休止していた産科は、今年4月から産婦人科医2人が配置でき、再開できた。最初の分娩が5月にあり、今後順調に産科と婦人科の診療強化が図られるものと思っている。名称変更に大きな期待を寄せているが、地域の信頼に応える病院となるよう引き続きご支援をいただきたい」と述べた。
 8月から10月まで既存棟(南棟)を改修。10月21日の病院祭でグランドオープン(竣工=しゅんこう=式)を予定している。

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