ラウンドアバウト9月1日開通〜須坂市野辺

2014-08-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市が野辺町の変則五差路(通称A交差点)で今年3月から改良工事を進めているラウンドアバウト(環状交差点)が9月1日、開通する。信号機に頼らず、環境に優しい交差点制御方式として注目されるラウンドアバウトの本格実施は北信地区で初。県内でも飯田市の2カ所と軽井沢町に続いて3番目(4カ所目)となる。当日は午前9時から開通式を行い、一般車両の通行は午前10時半ごろからを予定している。
 同交差点は市道常盤町下八町線、市道米持東中学校線、市道野辺大明神境線がAの字のように交差。出合い頭の事故などが多発する危険度の高い変則交差点として、改良が課題になっていた。
 ラウンドアバウトは信号機や一時停止の規制によらない円形交差点の一種。交差点の中心部に設けられた円形地帯(中央島)に沿って環状道路(環道)を前方左方向へ時計回りに一方通行し、それぞれの道路へ流出していく。優先権は環道を走行する車両にある。
 内側の中央島は直径14m。外側へ構造物0.5mとエプロン(空間帯)2.5mを設ける。環道は直径30m、幅員5m。外側に歩道2.5mを設ける。
 導入による効果として▽速度抑制効果と交錯ポイントの削減による安全性(重大事故の抑制)▽信号による停止の解消と多岐交差点の制御が可能な円滑性(無駄な待ち時間の解消)▽信号制御の電力消費不要の環境性(CO2削減)▽災害時や停電時でも発揮する自立性(災害に強い)▽信号設置費・維持管理費等削減による経済性―などが期待できる。
 施工は1期工事が須坂土建工業、2期工事はマツナガ建設。総事業費は約1億7,000万円。国の防災安全交付金を活用する。
 開通後1週間ほどは警備員を配置し、交通誘導などを行う。その後も交通安全運動期間中の街頭指導などを計画している。道路河川課では「予定よりも早く安全・安心な交差点が完成した。前例の飯田市では重大事故が起きていないと聞く。走行に慣れれば快適な交差点になると思う」と話している。
 なお、市道常盤町下八町線の望岳台南〜下八町入口バス停間の道路整備工事は今後順次行っていく予定。

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