2014-08-09 07:00 am by 須坂新聞
須坂市銀座通り(須坂市東横町)の側溝に根付いたブドウの木が30房ほどの実をつけ、「こんなところで育っているなんて…」と話題になっている。
蔵のまちギャラリーぶらり館の入り口脇にある側溝から4年程前に芽を出したという。「最初は山ブドウか何かだと思っていた。でも実はならなかった」と同ギャラリーの牧美知子さん(太子町)。道にはみ出しそうな枝をこまめに切り、建物の壁に沿ってつるをはわせると、その成長ぶりを楽しみにする近所の住民もいて、「どこまで伸びるのかね」と会話も弾んでいたという。
昨秋、ブドウ農家の知人から教えてもらった通りに剪定すると、今年は見事に房をつけて色づき始め、山ブドウではないことが判明。そうなると今度は、このブドウが何の種類かが周囲の関心事だ。銀座通りをたまたま通り掛かった萱津里奈さん(19、長野市)は「ブドウの木はあまり見たことがない。まさか、ここで見るなんて、びっくりです」と話していた。
県農政部農業技術課専門技術員の堀道広さんによると「ブドウの種は低温に触れて一度休ませると芽を出す」とのこと。それにしても、どこからか転げ落ちた種が、アスファルトに囲まれた場所の、わずかに土が体積した側溝から、よくも立派に育ったものだ。
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