須坂病院が2年連続黒字〜地域包括ケア病棟を南7階に

2014-08-09 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院(斉藤博院長)は先ごろ、運営協議会(会長・三木須坂市長、18人)を開いた。平成25年度決算状況を説明。当年度純利益は前年度比4,600万円増の8,600万円余とし、2年連続黒字に。今月から南7階病棟に地域包括ケア病棟(46床)を新設した。同院や医療機関で急性期治療が終わり、在宅復帰や施設へ退院するには不安がある人を経過観察したり、リハビリを行うための病棟。同院検討会議で決定し、数日から60日まで入院できる。
 25年度実績では、訪問リハビリは前年度比368件増の1,297件。内視鏡センターは733件増の6,141件。ジェネリック医薬品比率は4.5ポイント増の19.5%に。
 看護師不足により休止していた南7階病棟は25年8月19日から他病棟の後方支援(亜急性期)機能を持って一部16床を再開。3,599人を受け入れた。
 入院患者延べ数は4.9%増の84,497人。内科は15.4%増の35,987人。外科は9.9%増の8,564人。形成外科は30.3%増の980人。呼吸器外科は12.6%増の1,233人。眼科は11.1%増の992人。耳鼻咽喉科は6.4%増の1,111人。平均在院日数は14.6日(前年度13.9日)。外来は3.8%減の12万5,720人。
 手術件数は合計で4.9%増の1,850件。外科は13%増の321件。整形外科は3.9%増の590件。泌尿器科は12%増の121件。眼科は23.9%増の431件。産婦人科は19.4%減の158件。
 分娩は4.7%増の288件。放射線は7.6%増の52,478件。臨床検査は4.2%増の84万5,108件。人間ドック(1泊2日)は27.9%増の468件。同(日帰り)は22.7%増の1,659件。がん検診は10.6%増の2,133件。妊婦健診は1.2%減の3,431件。
 ピロリ菌専門外来は156人増の405人。肝臓外来は106人増の374人。スキンケア外来は54人増の171人。
 昨年6月に開設した非結核性抗酸菌症専門外来は83人。夕暮れ総合診療は1,048人。日曜眼科救急診療は31人。海外渡航者外来は198人。
 今年1月から遺伝子検査科(浅野直子遺伝子検査科部長)を新設した。結核、小児感染症の診断や治療水準の機能向上のための遺伝子検査は、前年度比392件増の1,565件。うち、結核の早期診断・早期隔離に有効な「PCR検査」(遺伝子=DNA=を増殖させて結核菌を検出する方法)は、高齢者で結核の疑いがある者の増加により、1,507件(前年度比524件増)に。
 信州メディカルネット(信大病院にサーバ設置)を介した電子カルテの情報提供では、小児科で県立こども病院から須坂病院へ実患者5人、信大病院から須坂病院へ1人。内科は長野赤十字病院から須坂病院へ2人、須坂病院から長野赤十字病院へ1人。内科・泌尿器科は須坂病院から信大病院へ1人。
 今月新設した地域包括ケア病棟は、受け入れ要望者の「診療情報提供書」と「看護サマリー」を地域医療福祉連携室へ提出し、同病棟入院検討会議で可否を決める。同院の総合診療医を中心に看護師15人や薬剤師、介護福祉士、ソーシャルワーカーなどがチームで関わる。詳細は地域医療福祉連携室☎026-246-6577。

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